海のミルクとも呼ばれ、海の味覚の中でもファンの多い牡蠣ですが、

その一方で、「牡蠣にあたったことがある」という方も少なくないはず。

確かに牡蠣は食あたりに注意しなければならない食材の一つです。

「一度あたってから牡蠣はもう食べられない」という方もいると思いますが、

食中毒は気をつけていればある程度防ぐことが可能です。

 

今回は、牡蠣による食中毒の種類や症状、

あたるまでの時間が何日後なのかなどについて解説していきます。

牡蠣にあたる原因や対処法を学んで、

今年の冬は、ぜひ美味しく牡蠣を召し上がって下さい。



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牡蠣にあたるまでの時間は何日後?症状の特徴は?

「牡蠣にあたる」と一口に言っても、実はその原因になりうるものは一つではありません。

まずは、牡蠣による食中毒の原因について整理しておきましょう。

症状が出たのが牡蠣を食べてから何日後かというのも重要な判断材料になるので、

牡蠣を食べた後は、今日が何日後かを覚えておくようにしましょう。

 

ノロウイルス

牡蠣による食中毒と聞いて恐らく一番に思いつくのは、ノロウイルスでしょう。

実際、牡蠣にあたる原因として最も多いのがノロウイルスと言われています。

食中毒と言えば暑い時期や湿気の多い時期を想像しますが、

このノロウイルスによる食中毒は11月から3月が発症のピークです。

牡蠣などの二枚貝に多く蓄積されることも覚えておきましょう。

 

ノロウイルスであたるまでの時間はと言うと、

およそ12時間から48時間程度であると言われています。

晩ご飯として牡蠣を食べたとするなら、

翌日の昼間や翌々日中に症状が出始めます。

 

今日が牡蠣を食べてから何日後かどうかくらいは把握しておくと、

潜伏期間を過ぎたかどうかもわかるので、注意してみましょう。

 

ノロウイルスが引き起こす症状は、腹痛、激しい嘔吐・下痢、発熱などが挙げられます。

まれではありますが、腸重積やけいれんなどを起こすこともあります。

特に、免疫力の低い小児や高齢者ではときに重症化し、

自宅療養では間に合わなくなってしまうこともあります。

免疫力の正常な大人であれば、2~3日程度で症状は落ち着きます。

 

貝毒

牡蠣は海水中のプランクトンを餌として生活していますが、

そのプランクトンの中には、毒性を持ったプランクトンもいます。

その毒は牡蠣の内臓に蓄積され、その牡蠣を人が食べるとあたってしまいます。

これは牡蠣に限った毒ではなく、プランクトンを餌にしている貝全てで起こり得ます。

 

また、加熱すれば食中毒を避けられるノロウイルスと違い、

加熱によって無毒にならない危険な毒でもあります。

さらに貝が毒化していても味が変わらないので、あたるまで気づくことができません。

 

ただし、農林水産省によって貝毒に対する規制値をきちんと設けているので、

普通に売り物として並んでいる牡蠣で貝毒にあたることはほとんどありません。

貝毒にあたる人は、病気などで免疫力が落ちている人であることが多いです。

 

ちなみに、貝毒の毒性には種類があり、

大きく下痢性貝毒、麻痺性貝毒、アサリ毒の3つに分類されます。

 

下痢性貝毒

食後30分から4時間程度の潜伏期間をおいて、

下痢や嘔吐、吐き気などの消化器系の症状が出る貝毒です。

発熱はなく、重症化する例もほとんどありません。

死亡例もこれまで報告は無いようです。

もともと健康な方であれば3日もあれば回復します。

 

麻痺性貝毒

食後30分という短い時間で起こる神経症状が特徴です。

下や唇の痺れが初期症状で、その後全身に広がることがあります。

最悪の場合呼吸困難に陥り、そのまま死亡してしまう例もあるので注意が必要です。

症状が軽い場合は1日経てばよくなり、後遺症が残ることもありません。

しかし、少しでも危険を感じたら病院へ行きましょう。

必要な場合は胃洗浄などの処置が行われます。

 

アサリ毒

食後24時間から48時間の潜伏期間をおいて、

悪寒や倦怠感、悪心、嘔吐を引き起こします。

さらに2~3日後に口内や鼻の粘膜から出血することがあります。

皮膚にできる青あざのような皮下出血斑や、口臭が強くなることが特徴です。

重症の場合は神経錯乱を起こして死亡する例もありますので、

アサリ毒の可能性がある場合は病院に行くことをすすめます。

 

腸炎ビブリオ

牡蠣のような貝類以外にも、サバなどの魚類からも感染することが多い細菌です。

感染のピークは7月~9月の夏場ですが、

冬でも生で魚介類を食べるときには注意が必要です。

 

激しい腹痛、下痢、嘔吐、発熱が主な症状です。

潜伏期間は8~24時間で、比較的早期に症状が出始めるのが特徴です。

ノロウイルスと違って人から人には感染しないということも覚えておきましょう。



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牡蠣を食べてすぐ症状が出る場合もある?牡蠣アレルギーにも注意!

前項でまとめたように、

牡蠣を食べてから何日後かに腹痛などの症状が出た場合には、

ノロウイルスによる食中毒である可能性が高いです。

また、数十分から数時間で症状がでた場合にも、

貝毒や腸炎ビブリオによる食中毒と考えられます。

 

しかし、中には牡蠣を食べて数分後からすぐ身体の異変を感じる方や、

牡蠣を食べると毎回のようにあたる、という方もいます。

そういった方々は、もしかしたら牡蠣アレルギーを持っているのかもしれません。

生牡蠣だけでなく、焼き牡蠣や牡蠣鍋の汁、オイスターソースなど、

牡蠣の加工品や加熱品でも症状が出る場合にはアレルギーを疑った方が良いです。

 

また、アレルギーは成人してから発症することもあるので、

小さい頃は平気だったから大丈夫というわけではありません。

 

牡蠣アレルギーの症状

牡蠣アレルギーは腹痛や嘔吐が主な症状で、一見食中毒のようにも見えます。

しかし、多くの場合で喉や口内のかゆみや蕁麻疹も同時に起こり、

人によっては息苦しさを感じることがあります。

 

牡蠣を食べてから数分から数十分ですぐ症状が出始め、

軽度の場合は数時間で落ち着きます。

食中毒と比べるとかなり早期に症状が出るというのが、アレルギーの特徴になります。

 

また、人によってはアナフィラキシーショックという重篤な症状になることがあります。

アナフィラキシーショックは、急激な血圧低下とともにショック状態に陥ります。

そのまま意識障害や呼吸困難になり、放置していると死に至る場合もあるので、

牡蠣を食べて急激な状態変化が起こった場合には、すぐに救急車を呼びましょう。

 

一般的に、アナフィラキシーショックは食後30分以内に起こりますので、

それ以上経って変化が無ければアナフィラキシーショック反応は無いと考えて大丈夫です。

 

牡蠣アレルギーの予防法

牡蠣アレルギーを避けるには、牡蠣を食べないことはもちろん、

牡蠣の成分が含まれた加工品全てを食べないという方法しかありません。

 

経験的に自分が牡蠣アレルギーであることが分かっていればそれで良いですが、

もし自分にアレルギーがあるのか疑問に思ったら病院で簡単に検査ができます。

自分では知らなかった他のアレルギーも知ることができますし、

時間のあるときにでもぜひ検査を受けてみて下さい。

 

いざというとき学校現場で役に立つ食物アナフィラキシー対応ガイドブック

アナフィラキシーショックが起こったときの対応や、

食物アレルギーに関する基本的な注意点がイラスト付きでわかりやすくまとまっています。

自分のアレルギーだけでなく、もし自分の子どもに

アナフィラキシーショックが起きたらどう行動すべきかなど、勉強になることが満載です。

 

学校のアレルギー面談のときなどにもかなり役に立つので、

1冊家にあると安心感があると思います。



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牡蠣にあたったときはどうすれば良い?

牡蠣にあたると嘔気や腹痛などの消化器症状が出ます。

もともとが健康な方であれば数日で快方に向かいますが、

やはり一日でも早く元通りの生活に戻りたいですよね。

 

ここからは、牡蠣にあたったときの対処法を紹介していきます。

 

こまめな水分補給

牡蠣にあたると、激しい下痢と嘔吐が続きますので、必ず脱水になります。

脱水症状が酷くなると意識がもうろうとするなど他の症状も出始め、

胃腸の回復どころでは無くなってしまいます。

可能な限りこまめに水分補給をするようにしましょう。

 

また、水分補給といってもただの水では電解質のバランスが保たれないので駄目です。

常温のスポーツドリンクや経口補水液などを飲むのが正解です。

 

OS-1 経口補水液 500ml

電解質と糖質の配合バランスが考慮された経口補水液です。

WHOの提唱する経口補水療法に基づいた飲料で、病院でも使用されることも多く、

脱水状態の身体に補給するにはこれ以上のものはありません。

1日あたり1本から2本飲むのが適量です。

 

自己判断で下痢止めは使わない

下痢が続くのはとても辛いとは思いますが、

下痢止めを飲むのは逆効果ですので、できる限りやめてください。

無理やり薬で下痢を止めてしまうと、

身体にいるウィルスや細菌を排出する妨げになり、

結果的に症状を長引かせることになってしまいます。

 

ただ、病院で診察を受けた結果医師が処方する場合には、

指示通りに下痢止めを飲んで下さい。



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無理に食事は取らない

食中毒による消化器症状が出ている間は、無理に食事を取る必要はありません。

むしろ、食事をしないことで消化器への負担を減らし、回復に専念させることができます。

脱水にさえならないように注意していれば、1日絶食しても何ら問題はありません。

 

病院に行く

もちろん、病院に行くのも対処法の一つです。

特に、貝毒による麻痺症状や重篤なアレルギー症状が出ているときには、

迷わずすぐ病院に行くことをおすすめします。

 

しかし、ノロウイルスや腸炎ビブリオなどの消化器症状の場合は特効薬がありませんので、

病院に行っても点滴などの処置を受けるのみになることが多いです。

早く病院に行けば早く治る、というものでもないので注意して下さい。

ただ、飲み物も飲めないくらい症状が強いときなどには、

脱水を防ぐためにも病院に行って点滴をしてもらうのが良いでしょう。

関連記事:ケンタッキーの冷凍方法!解凍時の温め方も詳しく解説!

感染拡大に注意する

牡蠣にあたった原因がノロウイルスだった場合は特に、

周囲への感染拡大に注意しましょう。

感染者は常にマスクを付け、外出は必要最小限に留めて下さい。

 

また、最も感染しやすいのは同居する家族です。

ノロウイルスは接触感染、飛沫感染、空気感染とあらゆる経路で感染するので、

感染者はなるべく個室に隔離し、不用意な接触は避けましょう。

 

嘔吐物や排泄物にもかなりの数のノロウイルスが潜伏しているので、

介助するときにも細心の注意を払いましょう。

 

ドアノブや便座など、共用で触れる場所はこまめな消毒をするのが理想です。

 

JAMES MARTIN 除菌用アルコール スプレーボトル

有名レストランや帝国ホテルでも使用されている除菌用アルコールです。

インフルエンザやノロウイルスなど様々なウイルスに対する除菌効果が実証されています。

消臭効果もあるので、トイレなどの消毒には特におすすめです。

 

スタイリッシュなボトルデザインなので、

部屋にそのまま置いていてもオシャレなのが良いですね。

食品添加物で組成されているので口に入っても安心です。



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関連記事:スポーツドリンクの飲み過ぎで太る?下痢や病気になる?

まとめ

いかがでしたでしょうか。

冬の味覚として人気の高い牡蠣ですが、

もしあたると非常に辛い消化器症状が出てしまいます。

 

そして、牡蠣にあたる原因にはいくつか種類はありますが、

どれも症状はだいたい似通っており、素人目ではわからないことも多いです。

ただ、症状が何日後から出始めたのかで絞り込めることもありますので、

いつ牡蠣を食べたのかがわかるようにしておくと安心かと思います。

 

病院に行ったときにも、そういった情報があると診断の一助になるでしょう。

また、食べてすぐ症状が出る場合にはアレルギーという可能性もあります。

 

おいしく牡蠣を食べるためにも、

今回紹介したような、いざあたったときの対処法も知っておくと良いでしょう。



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