手軽に作れていろいろな食材と合うカレーは、

ご家庭でも人気の料理です。

たくさん作って、翌日に食べたりすることもあるのではないでしょうか。

 

カレーは一晩置いたほうが美味しいという話もあるように、

作ってしばらく保存するイメージのあるカレーですが、

そのカレーの保存期間についてはくわしくご存知でしょうか。

 

今回は、カレーの保存期間に注目してご紹介していきます。

特に、カレーが痛んでしまう原因や仕組み、

常温保存や冷蔵庫、冷凍庫で保存するときの保存方法などについて

詳しくご紹介します。



スポンサーリンク





カレーが傷んでしまう原因は?

カレーは日持ちのする料理だという印象がありますが、

実際にカレーが傷むしくみについて詳しくご存知でしょうか。

 

カレーが傷む原因の多くは、

「ウェルシュ菌」の繁殖によるものだと言われています。

この菌はじゃがいもやニンジンなど、地中で育つ野菜についていることが多く、

ときには肉類にもついてきている場合があります。

 

このウェルシュ菌の問題は、「加熱をしても菌が死ににくい」という点です。

一般的に、食べ物は加熱すればだいたいの菌が殺菌され、

傷みづらくなるのですが、ウェルシュ菌の場合、加熱では殺菌が十分でなく、

生き残ったウェルシュ菌が繁殖して、

食べたときに食中毒を引き起こす場合があります。

 

ウェルシュ菌の繁殖する温度は、

45度前後が一番繁殖しやすいと言われています。

カレーに火を入れたあと、そのまま放置していると、

カレーに熱が残ったままとなり、ウェルシュ菌が繁殖しやすい温度が保たれます。

ウェルシュ菌の繁殖速度は10分で約2倍と言われているので、

2,3時間放置しただけでも、相当な数が繁殖することがわかりますね。

 

また、ウェルシュ菌は「無味無臭」です。

私達は一般的に食べ物が傷んでいることを「味」や「臭い」で判断しますが、

ウェルシュ菌が繁殖しているかどうかは、これだけではわかりません。

大丈夫だと思って食べたら、実はウェルシュ菌が繁殖していて、

数時間後にお腹が痛くなる…ということもあります。

 

保存したカレーを食べるときに、加熱をすることで

毒素や一部のウェルシュ菌を殺菌することはできますが、

先程もお伝えしたとおり、熱に強いタイプのウェルシュ菌もあるので、

加熱すれば安心! というわけにはいきません。

 

ウェルシュ菌以外にも、中の食材が腐ってしまうことなどにも

注意する必要がありますが、

カレーの日持ちという点を考えるならば、まずはこの「ウェルシュ菌」対策を

しっかり行っておくことが一番大切だと思います。

 

なお、ウェルシュ菌による食中毒が引き起こされると、

腹痛や下痢といった症状が引き起こされます。

症状は1~2日で、重い症状になることも少なく、

また潜伏期間が6時間から18時間あるため、

「この腹痛の原因はカレーだ!」と気づかないままの人も多いです。

 

しかし、症状が軽かったり、気づきにくいとはいえ、

やはりカレーを食べて体調を崩すのは避けたいです。

ウェルシュ菌が増殖しないように気をつけることが、

カレーの保存のときには大切だと言えます。



スポンサーリンク




カレーを常温で保存すると何日もつ? 保存するときの注意点は?

カレーを鍋に入れたまま一晩放置。

経験がある方も多いのではないでしょうか。

しかし、実はカレーを鍋に入れたまま、常温で放置することは

ウェルシュ菌の繁殖の可能性や、

その他の食中毒、食べ物が腐ってしまう可能性が高まるため、

基本的にNGです。

 

夏場だけではなく、冬場も常温で保存することは避けるほうが無難です。

しかし、カレーを一度作って、翌朝まで常温で置いておきたい…。

という場合もあると思います。

その場合の注意点について、ご紹介します。

 

まず、常温保存をする場合は、

カレーを一度加熱します。

ウェルシュ菌は空気にふれると繁殖しない、空気に弱い菌のため、

かき混ぜながら加熱するようにしましょう。

 

しっかり加熱を終えたら、冷たい水や氷水に鍋ごとつけるなどして、

できるだけ急速に鍋を冷やすことが重要です。

ウェルシュ菌は45度付近で最も増殖しやすくなるため、

しっかり加熱したあとは、低い温度になるようすぐに冷ますことが

大切だからです。

 

しっかりと中まで冷めたら、ふたをして冷暗所などで保存するようにします。

 

加熱は1日に3回以上、できれば4回は行うようにしてください。

中心部が100度で、15分以上加熱をすれば、

全てとはいかずとも殺菌の効果はあります。

また、食べる前にも加熱を忘れないようにしましょう。

 

このような手順をとった場合、常温保存できる期間は、

1日程度だと言われています。

夏場などの暖かい時期は、1日も保たない場合があるため、

後ほど紹介する冷凍・冷蔵保存などをおすすめします。



スポンサーリンク




カレーを冷蔵庫で保存すると何日もつ? 冷凍の場合は?

カレーを冷蔵庫や冷凍庫で保存する場合は、

どのような保存方法で保存し、何日くらい保存できるのでしょうか。

常温保存のときにくらべて、冷蔵や冷凍保存なら

保存できる期間は長くなります。

また、冷蔵や冷凍保存の場合は、季節にあまり左右されずに

保存できるのも強みです。

 

その方法について詳しくご紹介します。

 

冷蔵保存の場合

冷凍保存をする場合は、

まず、できるだけ早めにカレーを冷まします。

これは常温保存のときと同じように、ウェルシュ菌の増殖を抑えるためです。

表面だけが冷えて内部が暖かいママ、ということにならないよう、

かき混ぜながら冷まします。

 

冷めたら、タッパーやジッパー付きの袋など、密閉容器に入れます。

冷蔵庫で保存する場合は、

特にこちらのようなタッパータイプで保存するのがおすすめです。

あとで温めるときにも使いやすいですし、

カレーがうっかり漏れ出す心配もありません。

 

鍋のままカレーを保存する、というご家庭も多いようですが、

鍋のまま冷蔵庫に入れてしまうと、冷蔵庫全体にカレーの臭いがついてしまいます。

しっかり密閉できる容器に入れて保存するようにしましょう。

 

なお、冷蔵保存した際のカレーの賞味期限は、2,3日と言われています。

この期限をすぎるとカレーが傷み始める可能性が高いので、

早めに消費するようにしましょう。

 

食べるときには、タッパータイプの場合はそのままレンジで温め、

袋タイプで保存している場合はお皿に移すなどしてから温めるようにします。

どちらにせよ、しっかりと加熱をしてから食べるのが重要です。

 

冷凍保存の場合

冷凍保存をすれば、カレーは長期間保存することができます。

冷凍保存のときも、同じようにカレーをまず冷まします。

手順は常温保存や冷蔵保存のときと同様です。

 

次に、「じゃがいも」と「ニンジン」をできるだけ取り除くか、

すりつぶします。

これは、じゃがいもとニンジンが冷凍には不向きの食材だからです。

そのまま凍らせてしまうと、味が格段に落ちてしまいます。

後で食べるとき、美味しく食べるためにも、じゃがいもとニンジン対策を

しっかり行うようにしましょう。

 

その処理が終わったら、密閉容器にカレーを入れます。

冷凍保存のときは、このようなジッパー付きの袋がおすすめです。

保存をした日付を直接袋に書けるほか、場所もあまり取らないためです。

 

ジッパー付きの袋に入れるときは、できるだけ平らな状態にするようにして、

早く冷気が伝わり、凍るように工夫してください。

 

この場合の保存期間は、約1ヶ月です。

それをすぎると味が落ちてしまう可能性が高いので、

保存容器に「○月○日保存」などとメモをしておくと便利です。

 

食べるときは、電子レンジであたためたり、

お皿や鍋にうつして温めるようにします。

こちらも同じように、食べる前にはしっかり加熱しましょう。

カレーは腐るとどうなるの? 腐ったカレーの見分け方は?

カレーが腐った場合、その見分け方はあるのでしょうか?

ウェルシュ菌についてご説明したように、

ウェルシュ菌そのものは、「無味無臭」です。

そのため、なかなかカレーの痛みに気づかず、そのまま食べてしまう場合があります。

 

しかし、ウェルシュ菌の繁殖があまりに進んでしまうと、

ウェルシュ菌を含む、さまざまな菌の繁殖がとても活発になり、

味や臭い、見た目に変化が出ることもあります。

このような変化が出た場合は、カレーがかなり傷んでいる証拠です。

もったいないですが、食べずに捨てるようにしましょう。

 

味の変化

カレーが腐ると、味に少しずつ変化が出てきます。

一番の変化は「酸味」です。

 

食べたときに少し酸っぱいと感じることがあれば、かなり傷んでしまっている証拠。

酸味が強くなれば強くなるほど、その程度は激しくなります。

 

トマトなどを使っていて、もともと酸味の強いタイプのカレーであれば

気づきにくいかもしれませんが、

そうでないのに、「酸味が強くなった」と感じる場合は、

そのカレーは傷んでいる場合が多いです。

 

ひとくち食べた時点で違和感を感じたら、そのまま破棄してしまうべきでしょう。

 

見た目の変化

カレーが傷んだときの見た目の変化は、

「表面に白っぽいものが浮き出る」という現象が最も一般的なようです。

これは何かというと、ずばり「カビ」。

 

カビをふくめ、カレーは栄養価が高く、温度も程よく生ぬるく、

粘り気もあるため、菌が繁殖しやすい環境です。

表面に白っぽいものができていたら、それはカビを含めたかなり沢山の菌が

繁殖して、カレーが傷んでいる証拠になります。

 

もしも表面が白っぽくなっていたら、そのカレーは破棄してしまうようにしましょう。

ときどき、「上辺だけ取り除いてよくかき混ぜて加熱すれば大丈夫!」

という意見がありますが、

その方が偶然平気だっただけの可能性が高いです。

味も確実に落ちていますし、白っぽいものが表面に出ている場合は、

迷わずに破棄するようにしましょう。

 

このほかにも、「臭い」が違うという意見もありますが、

カレーの場合、もともとのカレーの臭いが強く、

人によって「こんな臭い」と感じるものも異なっています。

「昨日とくらべてなんだか違う臭いがする」と感じたときは

食べないのが無難、と考えてくださいね。

 

もちろん、このような特徴が出ていなくても、

ウェルシュ菌だけであれば味や臭いにあまり変化がないため、

実は繁殖が進んでいる、ということもあります。

適切な保存をして、保存期間を超えてしまうことのないように気をつけたいですね。



スポンサーリンク




関連記事:牡蠣のあたる確率や時期は?加熱すれば大丈夫なの?

保存したカレーを活用した料理のレシピは?

大量に作ったカレーを、冷凍保存や冷蔵保存したあと、

「少しカレーに飽きてしまった…」と感じることはありませんか?

保存期間はそんなに長くないですが、

一度にたくさん作ることが多く、消費するのが難しいこともあります。

 

そんなとき、保存したカレーをリメイクしたレシピを覚えておくと、

最後まで美味しくカレーを楽しむことができます。

いくつか、おすすめのレシピをご紹介します。

 

カレードリア

簡単・手軽にできて美味しいリメイクレシピといえば、「カレードリア」です。

作り方は簡単。

1.ご飯とカレーを混ぜ合わせる

2.混ぜたものを耐熱の器にいれ、チーズを乗せる。

3.オーブンやトースター等でこんがり焼く。

以上が基本のレシピとなります。

とっても簡単ですね。

 

これに、お好みでアボカドやナッツ、ハム、卵など、

いろいろなものをトッピングすることもできます。

ぜひ美味しい組み合わせを探して試してみてください。

関連記事:小麦粉のダニは見える?加熱すれば食べれる?

 

ホットサンド・カレーパン

こちらは食パンを使ったお手軽レシピです。

1.食パンを半分(長方形でも、三角形でもOK)に切る

2.切り目の部分から、食パンをポケット上に開けるように切り込みを入れる

3.カレーを食パンに詰める

4.入れた口をぎゅっとつまみ具が出ないようにしたあと、

ホットサンドなら両面を焼き、カレーパンなら揚げる。

手順はこれだけです。

 

普通のカレーからこれを作る場合は、具を潰して小さくする必要がありますが、

保存していたカレーであれば、

ニンジンやじゃがいもはすでに潰されているはずなので、

手軽に作ることができます。

 

欲張ってたくさん詰め込みすぎないようにするのがコツです。

こちらもとても簡単なので、ぜひ試してみてください。

チーズを入れるのも美味しいです。

 

このほかにも、カレーのリメイクレシピの数はとてもたくさんあります。

だし汁や牛乳と混ぜ合わせる「カレースープ」や、

春巻の皮で包んで揚げる「カレー春巻き」、

ごはんにカレーをかけ、卵を落として焼く「焼きカレー」、

「コロッケ」や「餃子」の具として、などなど…。

 

カレーは「どんな具材を入れても美味しくなる」と言われています。

ということは、「どんなレシピと組み合わせてもおいしくなりやすい」ものです。

ぜひ、いろいろなアレンジを試してみてくださいね。



スポンサーリンク




関連記事:ケンタッキーの冷凍方法!解凍時の温め方も詳しく解説!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

カレーの保存期間や保存方法については、

よく知らなかった、という方も多いのではないでしょうか。

 

特に、カレーがよく引き起こすウェルシュ菌の食中毒は、

潜伏期間が長いこともあり、「カレーのせい」だと思われていないことも多いです。

そのため、カレーが原因の食中毒を引き起こしているのに、

「この保存方法で大丈夫」と思ってしまっていることも少なくありません。

 

しかし、今回ご紹介したように、カレーを保存するときには、

本来は、ウェルシュ菌に注意して、しっかり加熱したり、冷ます必要があります。

せっかく美味しいカレーを食べたのに、

翌日に腹痛に悩まされる…ということのないように、

今回ご紹介した保存方法を活用して、最後まで美味しく、安全に

カレーを保存してくださいね。



スポンサーリンク