大河ドラマ「西郷どん」で「チェストー!」という掛け声が注目を浴びています。

1話ではナレーターが叫んでいましたし、

作中でも鈴木亮平さん演じる西郷どんが言っていました。

 

ただの掛け声だろうと聞き流していた方も少なくないかと思いますが、

字幕放送でご覧になっていた方は「チェストー」という文字に、

疑問符が頭に浮かんだ方もいたのではないでしょうか。

 

そこで今回は、チェストの掛け声の意味や由来について解説していきます。

西郷どんにも関係ある薩摩藩や示現流との関係についても紹介しますので、

興味のある方はぜひご覧ください。



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チェストの意味・由来は?

チェストの意味

「チェスト」にはいくつか意味があります。

 

英語の「chest」の意味として一番に挙げられるのは、「胸部」です。

バスケットボールで使うチェストパス、

地声を意味するチェストボイス、などで使われます。

この胸部という意味は、子供や男性の胸のことを指します。

女性の胸はバスト、と呼んだりしますよね。

 

服などをしまっておく整理箪笥のような棚のことも、チェストと呼びます。

 

リビングチェスト

リビングチェストといえばこんな感じの棚を指します。

 

蓋付きの大きな箱のことも、チェストと呼びます。

宝箱のようなイメージです。

 

ただ、今回解説していくチェストは、これらの意味とは違うチェストです。

 

今回紹介するチェストは、鹿児島県(昔の薩摩)の方言で、

自分を鼓舞するときに使う掛け声になります。

具体的な意味はあまりなく、「いくぞー!」や「やぁー!」のような意味になります。

 

他にも、「頑張れ!」や「やったー」など、たくさんの意味があるので、

とにかく「チェストー!」と誰かが叫べば場が盛り上がります。

 

チェストの掛け声の由来は?

チェストという掛け声の由来は、諸説あります。

順に紹介していきます。

 

「強くいくぞ」

強くいくぞ!という言葉がなまって、チェストとなったという説です。

剣術の練習風景が目に浮かびますね。

 

「胸を狙え」

これは、英語のチェストが元になっているという説です。

チェストをねらえ!という言葉が短くなったものと考えられています。

 

ただ、当時の時代背景を考えると、

薩摩藩の人間が英語を使うというのはちょっと考えにくい説とも言えます。

 

というのも、当時の薩摩藩は長州藩と同盟をむすび、

諸外国の侵略から日本を守り切れない幕府を倒し、新幕府を築こうとしていました。

そんな薩摩藩の人間が、外国の言葉を掛け声に採用するでしょうか?というところです。

 

「知恵を捨てよ」

戦いでは難しいことを考えずに、無心になれという意味で、

知恵を捨てよ!という掛け声をかけていたという説です。

早口で言ってみると、確かにチェストになる気もします。

この説に関しては、次項で詳しく解説していきます。



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チェストは薩摩の掛け声?示現流で使う?

さて、チェストの語源はいくつかありますが、

ここでは「知恵を捨てよ」の元となっていると考えられている、

[示現流]について解説していきます。

 

示現流とは?

示現流とは、薩摩藩を中心に浸透していた古流剣術で、

タイ捨流と天真正自顕流の長所を取り入れて17世紀初頭に生まれました。

流祖は東郷重位、現在は13代東郷重賢が宗家となっています。

江戸の後期には薩摩藩の御流儀と称され、

分家の佐土原藩を除いて、藩外の物に伝授することを硬く禁じられました。

 

示現流の剣技は「一の太刀を疑わず、二の太刀は要らず」とされ、

最初の一撃に全力をかけ、相手を一刀で切り伏せることに重きを置いている、

先手必勝の剣技とされています。

 

その一撃の威力はすさまじく、斬撃を防いだ刀ごと身体を両断されたり、

胴体を輪切りにされたりといった逸話もあるくらいです。

もちろん、実際には二の太刀も用意されているので、

初撃が交わされても大丈夫です。

 

示現流は稽古も独特で、ユスの木を適当な長さで切った木刀を用い、

釣り竿を投げるようにただひたすらにその木刀を振り下ろすというものです。

達人にもなると、その木刀から摩擦で煙が出るほどと言われています。

 

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チェストは示現流の掛け声?

示現流では、チェストという掛け声を「猿叫(えんきょう)」と呼び、

戦が始まる前に自陣で自分を鼓舞するときに使います。

「それ行け!」というような、心の底からの叫びです。

 

ただ、実際の戦いの合間では、「キェェェ!」のような叫びになっていることが多く、

きちんと「チェスト!」と叫ぶのは稀なようです。

猿叫という文字の如く、猿のように叫ぶということが重要なので、

「キィー!」でも「ギャー!」でも、なんでも良いということですね。

 

誰も書かなかった 西郷隆盛「裏」伝説

ドラマ西郷どんや歴史の授業では習うことのない、

西郷隆盛の裏伝説を中心に解説されています。

偉業の影に隠れた本当の西郷隆盛の姿が見えてくるので、大変面白いですよ。

実はバツ2で妻に逃げられていた?、隆盛という名が間違いだった?

銅像は全然似ていない?などなど、意外な事実にきっとびっくりするでしょう。

 

歴史的な事実だけでなく、血の通った西郷隆盛を知ることで、

もっとも面白く歴史を学ぶことができるでしょう。



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薩摩(鹿児島)の言葉をもっと紹介!

ちょうど「西郷どん」のドラマも放送されたことですので、

その作中に登場する方言の意味を紹介していきます。

 

すいもはん

意味は「すみません」です。

似ているようでちょっと違うのが面白いですね。

 

あいがとさげもした

意味は「ありがとうございました」です。

これで、感謝と謝罪が薩摩の言葉で言えるようになりましたね。

 

やっせんぼ

意味は「臆病者、役立たず、決断力なし」です。

ドラマ西郷どんの1話のサブタイトルが「薩摩のやっせんぼ」となっていましたが。

幼い西郷隆盛の性格を表した言葉でもあります。

 

じゃっど

意味は「そうだ」「そうですね」という相槌の言葉になります。

語尾につけて「~だからなぁ」というような使い方もできます。

 

あいもはん

意味は「~ではありません」という否定の言葉になります。

 

かごしま弁入門講座 基礎から応用まで

鹿児島独自の文化を少しでも伝承していきたいという思いから生まれた、

鹿児島弁の教科書的一冊です。

 

千余りの語彙やことわざ、文例などが収録されており、

子どもにもわかりやすいような説明が掲載されています。

郷土料理の作り方やかごしまのうたなども紹介されているので、

かごしまの文化を体系的に学ぶことができます。



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まとめ

いかがでしたでしょうか。

チェストという掛け声の由来は諸説ありますが

一番有力なのはやはり薩摩の示現流の猿叫という掛け声からきたとするものです。

自らを鼓舞し、いざ戦いにゆかんとするその掛け声を皆が発することで、

隊としての士気もさぞ高まったことでしょう。

実際には「キェェ!」などのように、文字にならないような叫びも多いようですが…。

 

チェストの意味が分かれば、今後劇中などで耳にした時にも、

登場人物への感情移入もしやすいですよね。

なかなか日常で使うことはないかと思いますが、

大切な日本の文化の一つですので、頭のどこかに置いておいてくださいね。