牡丹も椿も比較的よく見かける花ですよね。

花をパッと見て、名前を言える人も多いと思います。

ただこの2つは、外観がよく似ています。

 

自信満々に「あれは牡丹だよ」と言った花が実は椿だった…となると恥ずかしいですよね。

そこでここでは、牡丹と椿の違いやその見分け方について紹介します。



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牡丹と椿の違いとその見分け方①種類

ではここでは、牡丹と椿の違いについて色々と見ていきましょう。

牡丹と椿は見た目やパッと見で感じる印象は似ていますが、

実はけっこうな違いがあるんです。

違いが分かれば自然と見分け方も分かってきます。

 

牡丹と椿の違い、まずは「種類」について見ていきましょう。

 

牡丹は原産地が中国で、種類としてはボタン科ボタン属の花になります。

色は赤や白、黄色、ピンク、オレンジなどがあります。

 

実は牡丹は昔薬として使われていたのですが、あまりに見事な花をつけるので

観賞用としても重宝されるようになりました。

 

牡丹は多年草ですが、冬には一度葉も落として茎だけの状態になります。

 

一方椿の原産地は日本のほか朝鮮、台湾、中国と多く、

種類としてはツバキ科ツバキ属の花になります。

色は赤や白、ピンクなどがあります。

また椿は常緑樹なので、冬でも葉っぱを持っています。

 

見た目は似ていますが、牡丹と椿は類縁という訳ではなく全く別の種類の花です。

 

色に関しては、オレンジの椿はないのでオレンジだと間違いなく牡丹ですが、

白や赤、ピンクの花は牡丹にも椿にも存在するので、

それらの色だけで牡丹なのか椿なのかを見分けるのは難しいですね。



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牡丹と椿の違いと見分け方②開花時期

牡丹と椿の違い、次は「開花時期」について見ていきましょう。

 

牡丹と椿では、開花時期には明確な違いがあります。

 

牡丹の開花時期は4月~6月で「春」です。

一方椿の開花時期は11月~12月、2月~4月と「冬」です。

 

ビニールハウスで育てられた分については難しいですが、

野生の牡丹か椿か分からない花を見かけたら、時期が春なら牡丹、冬なら椿です。

牡丹と椿の違いと見分け方③花

牡丹と椿の違い、次は「花」について見ていきましょう。

牡丹も椿も、「パっと目につく大きめの花」で「内側に大きめの芯のようなもの」がある

似たような見た目をしていますが、よく見ると違いがあります。

 

まず牡丹ですが、牡丹の花径(花の直径)は10~20センチほどです。

数十枚の薄い花びらが重なり合うように咲き、ひとつの大きな花を作り上げます。

たくさん花びらがあるので、仮に数枚抜け落ちても大して気になりません。

 

次に椿ですが、椿の花径は種類や環境によって大きく異なり、3~15センチの幅があります。

 

また、椿の花びらも種類によって全然違うのですが、

道端などでよく見かける椿の花びらは5~6枚です。

 

椿の花びらは1枚でも欠けてしまうと歯抜けの状態になって非常に目立つので

ひとつひとつがしっかりしており、

内側の雄しべを守るように根元でくっついています。

 

一般的な牡丹と一般的な椿はよく見ると花びらの数が全然違うので見分け方は簡単です。

ただ、椿には「牡丹咲き」と言ってまるで牡丹のような花をつける種類もあります。

 

牡丹咲きの椿は花びらも牡丹のように数十枚と多く、色も牡丹と同じ赤やピンクで

見た目は牡丹そっくりです。

 

そうなると、花の見た目だけで牡丹か椿かを見分けるのは難しいでしょう。



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牡丹と椿の違いと見分け方④葉

牡丹と椿の違い、次は「葉」について見ていきましょう。

 

牡丹と椿の「花」は種類によっては見分けるのが難しいです。

ですが、牡丹と椿の「葉」は全く違います。

 

牡丹の葉は冬には枯れてなくなるので、全体的に頼りないです。

小さく細く、切れ込みがあって先が3つに分かれ、全体的にギザギザとしています。

一方椿は常緑樹で冬でも葉が落ちないので、冬の寒さや雪の重みに耐えられるように

大きく強く丸みがあり、ツヤがあります。

 

牡丹のような椿のような花をつける植物があったら、

花ではなく葉を見てみましょう。

 

葉が細くキザキザしていたら牡丹で、丸くツヤツヤしていたら椿です。

また、ビニール栽培でもない限り牡丹が冬に葉を残す事はないので、

冬にその植物に葉がついていたら、間違いなく椿ですね。

牡丹と椿の違いと見分け方⑤散り方

牡丹と椿の違い、次は「散り方」について見ていきましょう。

牡丹と椿は、散り方にも明確な違いがあります。

 

牡丹の散り方は、花びら1枚1枚がヒラヒラと散っていきます。

また、散る時は流れるように一気に散っていき、花だけでなく、一緒に葉も散ります。

そして後には茎だけが残ります。

 

牡丹は一つの植物にたくさん花をつけるので、

牡丹が散った後の地面が牡丹の花びらだらけになります。

 

見事な大輪の状態からのあまりの惨状に、牡丹の散り方は「崩れる」とも表現されます。

 

 

一方椿ですが、椿の花びらは散りません。

椿は花の季節を終えると、花の頭ごとぼとっと地面に落ちます。

その様子から、椿の散り方は「落ちる」とも表現されます。

 

牡丹と椿を見分ける時、散り方を見ると一目瞭然です。

地面にたくさんの花びらが散っていたら牡丹、花の頭がゴロっと落ちていたら椿です。

牡丹と椿の違いと見分け方⑥花言葉

花言葉というのを知っていますか?

 

花言葉は花が表す簡単なメッセージで、花の種類によって違った意味があります。

 

相手に気持ちを伝えたい時に言葉にせず、

その気持ちを表す花を贈る事で相手に自分の気持ちを伝えるという方法があります。

 

牡丹と椿は別の花なので、当然花言葉も違います。

では、牡丹と椿の花言葉を見てみましょう。

 

また、ひとつの花に花言葉は何種類かあります。

ではさっそく、牡丹の花言葉から見ていきましょう。

 

【牡丹の花言葉】

風格→見た目の豪華さから、大女優のような圧倒的な美しさや

本に出てくる偉人のような堂々とした風貌を意味します。

 

富貴→富貴(ふうき)はあまり聞き慣れない言葉ですが、

「お金持ちで身分が高い」という意味があります。

なぜこの花言葉がついたかは少し面白い言われがあります。

 

牡丹は中国が原産地ですが、その中国に昔

周敦頤(しゅうとんい)という有名な儒教者がいました。

 

その人は今でいうワビサビを愛する人でした。

そして「豪華で華やかなものより質素で健気な物の方が良い」と主張して

愛蓮節という本を書いたのですが、その中で牡丹の花の豪華さを皮肉って

「牡丹は花の富貴なるものなり(牡丹は華美過ぎるので金持ちの花である」と書きました。

 

ちなみに周敦頤が「良い!」としていた花は

蓮の花(タイトルにも「愛蓮」説とありますね)で、泥の中から顔を出すのに

全く穢れておらず、花も小さく慎ましやかで最高!と書いています。

 

ここから、牡丹に富貴という花言葉がくっついたとされています。

 

恥じらい→「風格」「富貴」と華美&華美できた牡丹に

急にこんな花言葉がついて驚くと思いますが、

この花言葉は、中国ではなく西洋でつけられた花言葉だと言われています。

 

牡丹という植物は花が綺麗なのでよく鑑賞用として色んな所に人工的に

植えられていたのですが、実は牡丹は植え替えると体が馴染むまで花を咲かせません。

ですが一度花を咲かせると、それからは毎年のように花をつけるようになります。

 

そこから、自分の姿を見せるのを恥じらっている、と連想されて

豪華で人に見せつけるような姿とは裏腹に恥じらいという花言葉がつけられたそうです。

 

では次は、椿の花言葉を見ていきましょう。

 

【椿の花言葉】

気取らない優美さ→普通「見事な花」と言うと、

手間暇かけないと咲かない・人の目に着かない所でひっそりと咲いている

というイメージがありますが、美しい花を持つ椿は近くの山の中や

人里など割りとあちこちで見かけます。

 

そこから、「素晴らしい美しさを持ちながらも全く気取っていない」として

このような意味になりました。、

 

誇り→この意味になった由来は不明ですが、椿はどこにでも咲いています。

ですが、人がよく見る里のだろうと誰も来ないような雑草にまみれた山の中だろうと

関係なく、見事な花をつけます。

そこから誇りという意味が生まれたのではないかと思います。

 

控えめな素晴らしさ→椿の花は、あまり香りがしないそうです。

ですがそれでも美しい花を咲かせる事から、「あまり自己を主張しないながらも

素晴らしいものを持っている」としてこのような意味になりました。

 

また、椿はこれらの花言葉に加えて色によっても違う花言葉を持っています。

 

【赤い花の椿】

謙虚な美徳→さきほども説明した通り、椿は繊細そうな豪華な花をつける割に、

どこででも見かける花です

 

そこから、どこにいてもきちんと自分の仕事を全うするという事で

このような意味がついたとされています。

 

【白い花の椿】

完璧な美しさ、申し分ない魅力→白は色を保つのが難しい色です。

少しでも汚れたり別の色が混じってしまえば、白とは言い難くなってしまいます。

白い椿はその難しい白さを保っている事から、

「完璧」「申し分ない」という意味がつけられたとされています。

 

【ピンクの花の椿】

慎み深い→椿と言えば「赤」ですが、そこからちょっと薄まってピンクになった事から

優しさがイメージにプラスされてこのような意味になったとされています。

 

以上が牡丹と椿の花言葉の違いです。

花の造形は似ていますが、牡丹と椿からイメージされる肖像や花言葉は全然違いますね。

 

牡丹の花を育ててみよう♪

 

牡丹というと花が豪華すぎるので「育てるのが難しい」と思われがちですが、

実はそこまで大変ではありません。

 

また牡丹をつける木は低木なので、一度育てたら最後、

とんでもなく大きくなってしまう…という事もありません。

 

そこでおすすめなのが、こちらの植木鉢に入った牡丹です。

ひとつの植木鉢に入っているので移動させやすく、管理も楽ですよ。

 

牡丹は花が枯れた秋~冬の間は枝だけの状態という非情なシンプルなスタイルになるので、

花がなくなった後葉っぱだけがわさわさして野暮ったいという事もありません。

 

牡丹は意外に育てやすくちょうどいい具体に手間をかけやすい植物で、その成果として

見事な花を咲かせてくれるので、観賞用としてかなり育てがいのある植物ですよ。

 

美容に最適♪椿油

 

椿は花も美しいですが、実は椿の油が長年人の美容に役立ってきた事を知っていますか?

実は椿油は

「和製のオリーブオイル」と言われるほど昔から人々に愛用されてきた油で、

その歴史平安時代まで遡ります。

 

椿の主成分はオレイン酸ですが、この成分が肌に塗る事で皮膚を保湿してくれるほか、

サポニンという成分は抗菌作用があるのでニキビの元になる雑菌などを排除してくれます。

 

現在肌ケアとしては今はオリーブやハーブなど色んな成分が

由来のオイルが販売されていますが、

椿油は日本人が1000年以上も前から使ってきた油です。

ですから一番日本人の肌に合うともいえます。

 

使うオイルが何かしっくりこないという人は、ぜひ一度椿油を試してみてください。

関連記事:風水での玄関の花や花瓶の色は何色がいい?花の絵はどうなの?

椿は持ち込みNGの場所がある!

牡丹も椿も見栄えのする美しい花をつけるので、

身につけたり誰かへの贈り物にしたりする人も多いです。

 

ただ、牡丹はいつ誰に贈っても問題ありませんが、「椿」の場合は少し注意が必要です。

椿はある特徴から、「プレゼントしてはいけない場合」があります。

 

椿を贈ってはいけない場合、それは「病気のお見舞品として」です。

理由は椿の散り方にあります。

 

椿の散り方は、花びらが徐々に散っていくのではなく、ある日突然

花の形ごとゴロっと落ちます。

 

それがまるで「人の首が落ちる」ように見える事から、

病気で治療中の人には縁起が悪いとされています。

 

縁起云々以上に、病気を治す為に一生懸命療養していたら、

いきなり花の首がぼとっと落ちるなんて、自分がぽっくり死んでしまうみたいで

精神的にも悪いですよね。

 

椿の花は綺麗ですが、病気の人には贈らないようにしましょう。

関連記事:花束を前日に購入した場合の保存方法は?日持ちさせるにはどうする?

牡丹と芍薬、椿と山茶花はそっくり?

これまで牡丹と椿の違いとその見分け方について見てきましたが、

意外と違いは多いですよね。

 

ところで、牡丹と椿以上に見分け方が難しい花があります。

 

それが、

牡丹と芍薬(しゃくやく)

椿と山茶花(さざんか)

です。

 

芍薬と山茶花も日本では牡丹と椿くらい見かける機会が多く、よく混同しがちな花です。

そこでここでは、牡丹と芍薬、椿と山茶花

それぞれの見分け方についても説明していきましょう。

 

ではまず牡丹と芍薬からですね。

 

芍薬は種類としては牡丹属牡丹科となり、椿よりも似ていると言えます。

芍薬の開花時期は5~6月と牡丹と被っており、そして花の形もそっくりです。

 

ですが違いもあります。

それは「葉っぱ」と「つぼみ」です。

 

牡丹の葉にはツヤがなく切れ込みが入っていますが、

芍薬の葉にはツヤがあり切れ込みがありません。

また牡丹のつぼみは先が少し尖ってドラクエでいうスライムのような形をしていますが、

芍薬のつぼみはまんまるです。

 

ちなみに、芍薬は花を愛でるだけでなく漢方として非常に多様されており、

風邪の薬としておなじみの葛根湯(かっこんとう)や

血流を良くする当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、

傷みを抑える芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)などに使われています。

 

次に椿と山茶花ですが、椿と山茶花も花の形や雰囲気がよく似ています。

そして山茶花の種類としてはツバキ科ツバキ属となっている為、

こちらも牡丹と比べるとかなりツバキ寄りの植物です。

 

ただ、山茶花の開花時期は10月~12月と秋~初冬になっている為、

椿の開花時期とは微妙にずれています。

 

また椿は首が丸ごと落ちるような特徴的な散り方がありましたが、

山茶花の方は花びらが時間差でハラハラと落ちるという

一般的によく見られる花の散り方をします。

 

さらに葉っぱにも違いがあり、椿の方は丸みを帯びたツヤのある分厚いものですが、

山茶花の方は厚さはそこそこあるものの形は細長く、周りはギザギザとしています。

 

こうしてみると牡丹と芍薬、椿と山茶花もかなり違いがあるので、

今度それっぽい花を見かけたら、

ぜひ上記にあげたような点に着目して観察してみてくださいね。



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関連記事:スイートピーの季節や開花時期は?種類についても詳しく解説!

まとめ

牡丹と椿はパッとイメージする花の形は似ていますが、

よく観察すると花の作りが全然違いますし

葉の造形や散り方、開花時期、花言葉も全く異なっています。

 

ですがどちらも人の心を癒す美しい花として愛されてきたという点では同じです。

 

花は古来より人に寄り添って来てくれた生き物です。

疲れた時はぜひ花を見て、癒されてくださいね。