秋の果物といえば? と聞けばかならず思い浮かぶ、柿。

甘くておいしくて、彩りも綺麗で、

たくさん食べられる気がしますよね。

大きさも手頃で、3,4個くらいついつい…なんてことがある方も

いるのではないでしょうか。

 

そんな美味しい柿ですが、

実は、食べ過ぎると胃痛を引き起こすということは知っていますか?

柿をたくさん食べてしまうと、

柿の中にある成分の作用により、辛い胃痛や、

その他のさまざまな症状を引き起こしてしまうんです。

 

今回は、そんな胃痛の原因と、

胃痛になる仕組み、そして対処法について、詳しく解説します。



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柿の食べ過ぎで起きる症状は?

「柿が赤くなれば医者は青くなる」

ということわざを聞いたことがあるでしょうか?

 

これは、柿が赤くなる季節、つまり秋になると、さまざまな食べ物が旬になり、

栄養をたくさんとることができるため、

病気にかかりにくく、病院にお世話になることが少なくなる、ということわざです。

 

柿が赤くなれば、というのは秋の象徴ですので、

柿の栄養だけが原因というわけではありませんが、

栄養豊富な秋の食材の代表になるくらいには、柿にはさまざまな栄養素が含まれます。

 

しかし、「薬も過ぎれば毒となる」というように、

豊富に含まれている栄養素は、あまりにもたくさん取りすぎてしまうと、

逆に身体にさまざまな症状を引き起こしてしまうことになります。

柿を食べすぎた場合に起きる症状は、

 

胃痛

便秘

下痢

貧血

 

が代表的だと言われています。

これにはそれぞれ原因があるのですが、

中でもこの症状の多くに関係しているのは、柿に含まれる「タンニン」という栄養素。

胃痛、便秘、貧血などに関係します。

 

お茶などにも含まれる成分として知っている方も多いかもしれませんが、

この「タンニン」は渋みを持った成分で、

渋柿の渋みの原因はこの「タンニン」です。

渋柿をかじったことのある方はご存知だと思いますが、

あれだけの渋みが出るくらいたくさん含まれている栄養素なんですね。

 

渋みを取った干し柿や渋抜き柿や、甘い柿にもタンニンは含まれています。

干し柿や甘柿の中のタンニンは、水に溶けない性質があるので、

食べる時に味としては渋さを感じませんが、

成分そのものは柿の中にたくさん含まれています。

 

今回は、タンニンが引き起こす症状に注目し、

それぞれの症状とのつながりについて解説します。

特にその中でも影響が強く、注意が必要なのは

タンニンによって引き起こされる「胃痛」の症状です。



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柿の成分「タンニン」が胃痛の原因? 胃痛を引き起こす仕組みは?

柿に含まれるタンニンの量は、とても多いです。

タンニンが含まれるといわれる食べ物は、ほかに緑茶やワインがありますが、

緑茶の70倍、ワインの20倍ものタンニンが含まれるそうです。

 

タンニンは、体の中のさまざまな成分と結合します。

 

こちらの商品のように、「渋柿の消臭スプレー」などが売られているのをよく目にしますが、

これは、タンニンが悪臭の成分と結合することによって、

臭いをおさえる効果があるからです。

細菌や悪臭成分と結合するタンニンは、

自然由来の成分でもあるため、安心して使えますし、消臭効果も大きいです。

 

身体の中でも、同じようにいろいろな成分と結合します。

タンパク質と結合して、腸内に保護膜をつくり、

腸への刺激をおさえることで下痢などを予防したり、

 

鉄分と結合することで、体の中の血のめぐりをゆるやかにし、

暑い時期にも身体に熱がこもりすぎるのを防いでくれるなどの

効果があります。

 

一方で、タンニンが多すぎて体の中のタンパク質と結合しすぎると、

さまざまな症状、悪影響を引き起こすこともあります。

 

たとえば、タンパク質と結合したタンニンが、

「胃石」という石を作り出してしまい、身体の中で胃や腸にぶつかり

胃痛などを引き起こしてしまう可能性があります。

 

石が胃の中にあるので、胃を傷つけてしまったり、

腸の中に侵入して腸閉塞がおきたりしまうことも。

栄養分が溜まりすぎて石になってしまうという現象は、

他の食物でも度々ありますが、

柿は特にその可能性によく触れられる食べ物です。

 

胃石ができてしまうと、

胃痛をはじめとして、違和感や吐き気、食欲不振、嘔吐などの症状がでることも、

胃の中を傷つけてしまうことで、

痛みが増すことも多いです。

 

柿の食べ過ぎはよくない、胃痛になる、というのは、

このタンニンが原因だったんですね。

 

この他にも、鉄分とタンニンが結合しすぎてしまうと、

身体を動かすのに必要な鉄分もタンニンと結合してしまい、

貧血の症状を引き起こすこともあります。

貧血の原因は体の中の鉄分不足であるため、

鉄と結合しやすいタンニンは貧血のリスクを高めるものであるとも言えます。

 

特に、貧血や、身体の冷えを起こしやすい体質の人は、

柿を食べるときには注意することが大切です。

 

そのほか、タンパク質と結合した保護膜が腸への刺激を和らげるため、

刺激が少なすぎて腸の動きが鈍くなり、

便秘の原因となることもあります。

 

タンニンは身体に良い効果もたくさんありますが、

食べ過ぎ、過剰摂取によって、さまざまな症状を引き起こすんですね。



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柿の食べ過ぎで胃痛が起きた場合の治し方は? 予防はどうすればいい?

柿の食べ過ぎで起きる胃痛は、柿の中に含まれているタンニンが

胃石を作ってしまうことが原因です。

 

食べ過ぎで胃石ができてしまったときの治し方は、どうするのでしょうか?

胃石は、自然に溶けてなくなってしまうものではありません。

また、自分の手でなんとかできるものでもありません。

 

小さい胃石なら、他の食べ物といっしょに、腸から便となって排出されますが、

大きいものになると、医療機関の手が必要になります。

胃石を分解する薬を使って排出されやすくしたり、

胃の洗浄を使うことが多いですが、

重いものになると内視鏡手術などの手術が必要になります。

 

また、腸に大きい石がそのまま進んでしまい、腸閉塞を引き起こした場合も

手術が必要になってしまいます。

 

手術が必要になるほどの事態はあまり多くないとはいえ、

可能性が残っているというのは怖いですよね。

そのためにも、柿の食べ過ぎは控えたほうがよさそうです。

 

予防方法は、単純に

柿を食べ過ぎるのをやめること。

胃石だけでなく、貧血や下痢、便秘などの他の症状も、

柿の食べ過ぎが大きな原因であるといわれているので、

柿を適切な量食べるようにすればこれらの症状はなくなります。

 

では、食べ過ぎではない量というのはどれくらいでしょうか?

一般的には、3個程度までなら大丈夫と言われています。

小学生など身体の小さいこどもや、

妊娠中などで身体に負担をかけるのを避ける場合は、

1~2個までを限界と考えたほうが良いでしょう。

 

柿をたくさん食べたい場合も、

その後の影響を考えて、3個くらいまでを限度にするようにしてくださいね。

 

たくさん柿をもらってしまった場合などは、

このような一般的なキッチンペーパーに水をふくませて、

柿のヘタのところにかぶせ、2~3日おきに取り替えつつ冷蔵庫で保存すると

熟しすぎるのを防いでくれます。

 

上手に柿を保存して、

1日にあまりにもたくさん食べずにすむように工夫しましょう。



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まとめ

いかがでしたでしょうか。

柿を食べすぎると、胃痛をはじめとしてさまざまな症状が引き起こされてしまいます。

栄養分が多いからこそ、食べ過ぎの場合のデメリットも大きいんですね。

 

秋になると柿がたくさん売られて、

ついついたくさん食べたくなりますが、

あまりに食べすぎてしまうと、手術の危険性もある胃痛を引き起こしてしまいます。

 

せっかく美味しいものを食べたのに、病院のお世話になってしまう…。

なんてことはできるだけ避けたいですよね。

身体への影響も考えて、毎日食べる量は気をつけて、

おいしく、秋の果物の代表、柿を楽しんでください。