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友人や親戚が入院すると、お見舞いに行く事もありますよね。
その時に色々と入り用だからとお見舞金を持っていく事もありますが、
その時お札はどんな袋に入れて行けばいいのでしょうか。
また、お札の向きは決まっているのでしょうか。
そこでここではお見舞いの時の用意するお札についてや
お札の向き、また中袋の書き方についても紹介します。
お見舞いにいくらか包もうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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お見舞いのお札は新札?
友人や親戚が入院すると、お見舞いに行く事があります。
その時にお見舞い金を渡す場合もありますよね。
人にお金を渡す時、例えば結婚式のご祝儀などは新札を準備します。
ではお見舞金の場合も、新札を用意した方がいいのでしょうか。
答えは、「新札は使わない」です。
新札は基本的に「おめでたい時」に使うものです。
結婚式のご祝儀では、おめでたいので新札を使います。
逆にお葬式の香典などでは、新札は使いません。
ではお見舞いはどうなのかというと、
相手がケガや病気で入院しているからお見舞いに行くわけですよね。
ケガや病気は全くおめでたくないので、新札は使いません。
ではどんなお札を使えばいいのでしょうか。
それは「財布に入っている普通のお札」で大丈夫です。
ですから普通にシワや折り目が入っているものでかまいません。
確かにあまりにボロボロや破れがあるというのはさすがにいけませんが、
普通にお店のレジに出せるようなものであればそれで大丈夫です。
それでも、「人に渡すのにしわしわなのは恥ずかしい、
どうしても新札を使いたい」という場合は、
新札に一か所折り目をつければ新札ではなくなるのでその方法でいきましょう。
またお見舞いに包む金額についても少し見ていきましょう。
お見舞い金として用意する額は、一般的な相場だと
親・兄弟・親戚→5千円~1万円
仕事の部下→5千円~1万円
仕事の上司→3千円~1万円
友人・知人→3千円~5千円
仕事の同僚→1千円~3千円(有志の場合1人1千円)
となっています。
お見舞いにはお金は必須ではなく、用意が難しければ菓子折りなど物でもいいので
自分ができる範囲で準備するようにしましょうね。
また、仕事の同僚が入院したとして同じ課の人達が有志でお金を集めて
お見舞い金とする事もありますが、
4や9と言った数字にはならないように気をつけましょう。
日本では4は「死」、9は「苦」を連想させますので、
入院している人へ渡すものとしてはとても失礼に当たります。
運悪く4千円、9千円などになりそうな場合は、
有志から同意を得た上でそのお金からその人の好きな食べ物を買って
お見舞金+お見舞いの品とし、金額を減らすなどして対処するといいですね。
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お見舞いのお札の向きは?
では、お見舞い金を入れるお札の向きはどうすればいいのでしょうか。
お見舞い金のお札は「絶対これ」と決まっているものではありません。
ですが一般的な入れ方としては、肖像画のある方が袋の表を向くように入れます。
肖像画はお札の右側に描かれていますが、その画が下に来るように入れてください。
お札が数枚ある場合は、全て同じ向きになるように揃えましょう。
お見舞いの封筒や中袋の書き方は?
では、お見舞いに使うお札や金額が分かったところで、
そのお札を入れる封筒や中袋の書き方を見てきましょう。
まず、お見舞いに使う封筒ですが
・結びきりののし袋
・白封筒
のどちらかを使います。
まず「結びきりののし袋」についてですが、
これは紅白のリボン(水引)がVの字をしているものです。
似たようなものでリボン(水引き)蝶結びになっているものがありますが、
蝶結びは簡単にほどけて何度も結び直しをする事ができますよね。
このことから「何度も入院を繰り返す」という意味になってしまうので、
蝶結びのものは使いません。
一方結びきりというのは文字通り一旦結んだらそれで終わりですので、
「このような出来事は一回限り」という意味で重宝されます。
また結びきりののし袋では右上に黄色い「のし」がついているものと
ついていないものがありますが、これは絶対にのしがない方をえらんでください。
「のし」というのは干したあわびを伸ばしたものですが、
これはご祝儀やお祝いなどおめでたい時に使うものです。
さきほども書きましたが、入院は決しておめでたくはないので、
のし袋を使う場合は「結びきり且つのしなし」のものを選ぶようにしましょう。
次に「白封筒」を見ていきましょう。
のし袋がない場合、便箋を入れるような白封筒でもかまいません。
入院しているのに紅白ののし袋を使うのはなんとなく抵抗がある、という方も
白封筒を使う事があります。
ただしその場合も注意が必要です。
まず、郵便番号の枠が書いてあるものは使わないようにしましょう。
白封筒は本来便箋を入れる為に使う事が多いですので、
表や裏に郵便番号を書く枠が印字されている事があります。
ですが、今回はお金を入れる袋として使いますので、便箋用の白封筒ではいけません。
また、内側が二重になっているものもありますが、これもよくありません。
さきほどの蝶結びと同じで、「二重」というのは「入院が2回続く」
という意味になってしまって縁起が悪いので、一重になっているものを
選ぶようにしましょう。
では次に封筒の書き方です。
まず表書きから見ていきましょう。
封筒の書き方はのし袋でも白封筒でも同じで、表の中央上部には「御見舞い」と書きます。
中央下部にはお見舞金を用意した人のフルネームを書きます。
なお、「お見舞い」なのか「御見舞い」なのかはどちらでもいいですが、
相手が子供なら「お見舞い」、相手が大人なら「御見舞い」がいいでしょう。
また名前を書く場合、2名の名前を書く時は2人の名前が中央に来るように書き、
目上の人の名前を右側に書きます。
4名以上の連名の場合は、代表者1名の名前と、その隣に「外一同」と書き
表に書かなかった残り3名の名前を書いた紙をお見舞い金と一緒に封筒に入れます。
次に裏です。
裏ですが、これは中袋がある場合とない場合に分かれます。
もし中袋がある場合は裏に書く内容は中袋に書くので、裏には何も書かなくて大丈夫です。
中袋がない場合は、裏にはお見舞金として包んだ額を書きましょう。
書き方としては、袋の左端に「金〇円」と書きます。
この場合数字は漢数字を使います。
ですから例えば
・3千円→金 参仟円
・5千円→金 伍仟円
・1万円→金 一萬円
と言う風に書きます。
【中袋の書き方】
ではここで、中袋がある場合の中袋の書き方について説明しましょう。
まず表からです。
中袋の表中央に、お見舞いで包んだ額をやや大きめに書きます。
金額の書き方は、さきほど説明したものと同じで3千円なら金 参仟円という風に書きます。
次に裏です。
中袋の裏側には、
便箋を入れた手紙に書くように、左端に自分の郵便番号、住所、名前を書きます。
なお、「1-3」など番地は「一―三」など全て漢数字で書いてください。
これで中袋はOKです。
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こんな時はお見舞いはダメ!
では最後に、お見舞いに言ってはいけないタイミングについて説明します。
自分の身近な人が入院となるとすぐにでも駆けつけて「大丈夫?」と言いたくなりますが、
それが逆に迷惑になってしまう場合もあります。
そのタイミングは以下の2通りです。
・3日以内の入院
・手術前後
まず「3日以内の入院」ですが、3日というのはあっという間です。
そんな時にお見舞いに来られ、されにお見舞い金なんかを持参されてしまうと
「すぐ退院するのに…」と相手は逆に恐縮してしまいます。
そんな時は、むしろ相手が退院した後に
「退院祝い」としてお金を包んだり品物を渡したりすると喜ばれますよ。
次に「手術前後」についてですが、どんな手術でも手術前はナーバスになりがちですし、
手術後はたいてい麻酔が切れて痛みが襲ってきている頃です。
そんな時に人の相手をしている場合ではありません。
本人にも余裕がなくゆっくり話せるという事も難しいので、
手術日などが分かっている場合は手術日の前後はお見舞いは控えるようにしましょう。
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まとめ
お見舞いは相手を元気づけに行く行為ですよね。
普段は縁起物やゴロ合わせなどは全く気にしない、という人でも
ケガや病気で弱っているとついつい変な勘繰りをしてしまいがちです。
相手に余計な心労を書けない為にも、お見舞い時に持参するお見舞金の額や袋の選び方は、
相手を落ち込ませるものを選んでしまわないよう注意しましょう。
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