ドラマや漫画で、主人公がピンチの時に

「南無三(なむさん)!」と言う時がありますよね。

 

また南無三は架空の世界の話だけではなく、

実際に日常生活で使った事があるという人もいると思います。

でも、そもそも南無三とはどういう意味なのでしょうか。

 

そこでここでは、南無三という言葉の読み方や意味、

使い方などについて詳しく解説します。

 

南無三について色々と知りたい方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。



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南無三の読み方や意味、使い方は?

南無三の読み方は?

ではまず、南無三の読み方や意味、使い方について説明しましょう。

まず読み方からですが、南無三の読み方は「なむさん」と読みます。

 

この言葉を知るのはドラマや漫画が多いと思いますから、

読み方自体は知っている人は多いかもしれませんね。

 

南無三の意味は?

では、次に問題の南無三の意味についてです。

 

南無三という言葉は展開的にピンチや困った時に使われますが、

南無三という漢字だけ見るとすごく奇妙ですよね。

 

方角の「南」に有り無しの「無」、そして数字の「三」。

 

この言葉の組み合わせがピンチを救ってくれるようにはあまり見えないのですが

どういう意味があるのでしょうか。

 

南無三を辞書で調べると、

「南無三は仏教用語であり、“南無三宝(なむさんぽう)の略”」と書かれています。

 

南無三宝という言葉が縮まって、南無三という言葉になったんですね。

では南無三宝とはどういう意味なのでしょうか。

 

南無と三宝という言葉に分けて見てみましょう。

 

南無とは、あるものに仏や経典など仏教にちなんだ名前をつけて、

それに帰依(きえ)する事です。

 

帰依は少し難しい言葉ですが、意味は「信仰を持つ・絶対的に信じる」という意味です。

 

三宝とは、仏教の教えを広める人(お坊さん)の事です。

 

そしてこの2つが合わさると、「仏に信仰を誓って、救いを求める」という意味になります。

つまり簡単に言えば、「南無三!」とは

「仏様、これからはあなたを絶対に信じますからどうか助けてください!」

 

という事になります。

 

「困った時の神頼み」という言葉がありますが、

自分ではどうしようもない絶体絶命のピンチや困った時に

「南無三」と嘆くのは実に理にかなった言葉ですね。

 

南無三の使い方は?

最後に南無三の使い方についてです。

南無三の意味が分かったので、使い方も簡単ですよね。

 

南無三は「仏様、どうか助けてください!」という意味なので、

助けてほしい時に言いましょう。

 

使い方の例としては

自分が応援しているスポーツチームが後1点で逆転できそうな時

何度も落ちている資格試験に今度こそ合格したい時

トイレで下痢が止まらない時

 

このような時に、「南無三!」と唱えてみましょう。

運が良ければ、仏様が助けてくれるかもしれません。



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南無三の別の語源

先ほど南無三の意味は

「南無三宝の略で、仏さまに救いを求めるという意味」と書きましたが

実は別の語源の話もあります。

 

ここではそれを少し紹介しましょう。

人の悩みは尽きません。

 

仏教は、そんな悩みばかりの自分自身を精神的に救う為に生まれた宗教です。

 

しかし、自分で自分を救うほど悟りを開く為には

とてもつらい修行を何十年と続けなければいけません。

 

自分の時間もお金も全て仏教に捧げられる人ならいいですが、

多くの人は生活をしたり家族を養わなければいけなかったりして

とてもそんな時間はありませんよね。

 

また、あまりにつらい修行をアピールすれば

多くの人が「仏教って面倒くさそう」と仏教の教えすら敬遠してしまいます。

 

そこで、仏教は、もっと簡単に人々に仏教を知ってもらい多くの人を救う為に、

「辛い修行をしなくても、お経を唱えるだけで救われますよ」という教えを開きました。

 

お経ならいつでも唱えられるので簡単ですよね。

ただ、このお経がすごく長かったので、人々はやはり敬遠し始めました。

 

いくら「唱えるだけ」と言ってもやはり毎日の生活がありますから、

そんなに長い間ブツブツと一人で呟いている暇はありません。

 

そこで仏教はまた考えて、

「南無阿弥陀仏と3回唱えるだけでいいよ」という教えを開きます。

 

阿弥陀仏とは阿弥陀如来とも呼ばれているとても偉い仏様です。

 

それに南無がくっついた「南無阿弥陀仏」とは、

「阿弥陀仏様、助けてください!」という意味になります。

 

これをいつでもいいので3回唱えるだけでいいですから、かなり楽になりましたね。

 

ただ、ピンチの時に「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と

3回も唱えるのは正直面倒なので、南無阿弥陀仏×3、という事で

「南無三」という言葉になったのではないかという話があります。

 

「頼みの阿弥陀仏という仏の名前すらなくなっちゃって…いくら何でも略し過ぎでしょ!」

と思うかもしれませんが、これも楽な方へ流れる人の業なのかもしれませんね。



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仏教発祥の地インドでは、仏教徒はほとんどいない?

南無三が仏教用語という事で、ここで少し仏教の事について説明しましょう。

 

まずは仏教の発祥の地と、それに関する面白い事実からです。

 

仏教の歴史は古く、今から約2600年前に誕生したと言われています。

仏教を作ったのはインドにすむブッダ(釈迦)と呼ばれる人です。

 

ただ、現在仏教発祥の地であるインドでは、仏教を信じている人はほとんどいません。

仏教徒はいるにはいるのですが、全人口の0.7%程度です。

 

びっくりするほど少ないですよね。

(ただ、インドの人口は2018年現在約13.5億人いるので、

0.7%と言っても仏教徒は約940万人がいる事になりますが…)

 

仏教徒約940万人いようと、インド国内だけで見た時にはすごく少ないという事ですね。

 

ではインドでは今どんな宗教が信じられているのかと言うと、

多くの人が信仰しているのは「ヒンドゥー教」です。

 

「インドと言えばヒンドゥー教」というのは、

学校の社会の勉強でも習った人は多いと思います。

 

インドでのヒンドゥー教の信仰者はとても多く、割合は人口の79.8%ほどです。

つまり約10億人です。

940万人の仏教徒比べるとケタがかなりちがいますね。

 

なぜ仏教が生まれたインドでこんなにも仏教が廃れているのかと言えば、

それは昔、インドでヒンドゥー教を信じる王朝が誕生した事がきっかけになります。

 

ヒンドゥー教はその後国の宗教となり、仏教や他の宗教は駆逐されていきました。

 

そしてそのままどんどん仏教は衰退し、

ついに現在のような人口の0.7%しか教徒はいなくなりました。

 

ただ、インドでは時代の流れによって廃れてしまった仏教ですが、

インドから広められた仏教は周辺国にはしっかり残り、

今でもタイやミャンマー、ネパール、中国・日本などでは

仏教は「メジャーな宗教」の地位を保っています。

 

ヒンドゥー教は面白い

では、ヒンドゥー教の事について少し見てみましょう。

日本ではヒンドゥー教を信じている人は少ないので、あまり馴染みがないですよね。

 

でも「インドの宗教の神様」というと、どんな姿が頭に浮かびますか?

 

インドっぽい背景を背に、顔や手がたくさんあったり青白い肌をしていたり、

顔が人ではなく動物だったりする人がインドっぽいポーズを取っているなど

日本の宗教と比べるとかなりインパクトのあるものではないでしょうか。

 

これらの神様のほとんどが、ヒンドゥー教の神様の姿になります。

有名なヒンドゥー教の神様を紹介しましょう。

 

ガネーシャ

ガネーシャは商業や学問を司る神様で、

顔が象、手が4本ある恵比寿様のようなふくよかな体を持つ神様です。

 

ガネーシャは2008年300万部を売り上げたベストセラー

「夢をかなえるゾウ」(水野敬也作)にも出てくる神様ですね。

 

この作品はかなり人気で、ドラマ化・アニメ化・舞台化など

幅広くメディア展開をしました。

 

外国の神様でありながら関西弁を喋る親しみやすいキャラクターだったので、

日本でも愛されやすく、今でも覚えている・知っている人は多いかもしれません。

 

置物ガネーシャで金運を呼び込もう

 

ガネーシャはその見た目の強烈なインパクトさから、「後利益がかなりありそう」と

運を呼び込むインテリアとしてもかなり人気の高い神様なんですよ。

 

「夢をかなえるゾウ」を知って部屋に置きたくなる人も多いです。

「ガネーシャ 置物」で検索するとたくさん商品が出てきます。

 

ただ、大きいものだと置き場所に困ってしまいますよね。

そこでおすすめなのが、こちらの小さなガネーシャのインテリアです。

 

カラフル系の金色がとてもインドっぽいですよね。

仏像のインテリアというと少し部屋が暗くなりがちですが、

こちらの神様はとても明るいので部屋に置いても雰囲気が崩れる事はありませんよ。

 

シヴァ神

ヒンドゥー教で一番破天荒な神様と言えば、このシヴァ神と呼ばれる神様でしょう。

 

肌が青く、第三の目を持ち、首にコブラのネックレスをかけ、

虎の皮を纏い、太鼓と刺叉を持っています。

 

これまた変わった見た目をしていますが、

シヴァ神は力がとても強く、ヒンドゥー教の中でも最高神に位置付けられています。

 

それはシヴァが「世界が終わりに近づいた時に自ら世界を破壊して0にする」

という役目を持っているからです。

 

強力すぎてその二つ名は2つどころか何十個もあり、

パシュパティ(獣の神)、バイラヴァ(恐怖と殺戮の神)、

マハーデーヴァ(全てを統べる神)など恐ろしいものもあれば、

実はダンスの神様でもある事からナタラージャ(舞踏神)という愛称もあります。

 

途方もない力を持つ怖い神様と恐れられる一方で、豊穣やダンスなども司る

意外に慈悲深い万能な神様です。

 

万能感がすごい!シヴァ神のポスターで魔除け

 

「なんかよく分からないけど、シヴァ神てすごいんだな~」と思った方、

シヴァ神のポスターを家に貼ってみませんか?

 

置物だとよく分からないのですが、ポスターだとしっかり色付けがされているので

「無敵感」をビシビシと感じます。

また力もとっても強い神様なので、魔除けにも効果があるかもしれません。

 

この、笑っているようなはたまた無表情で見つめているような顔を見ると、

悪霊もどうしたらいいか分からず逃げ出すでしょう。

 

このポスターを貼ると部屋がいきなりインドっぽくなるので、

夏に季節物として飾るのもおすすめです。

 

シヴァ神に見つめられながら暑い夏にカレーを食べるのも中々粋ですよ。



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関連記事:五月雨式の意味は?例文やビジネスメールでの使い方!

日本での仏教の流れ

では最後に、日本での大まかな仏教の流れを見てみましょう。

 

日本では多くの人が仏教を信じていますし、お寺も多いですよね。

 

では、日本では仏教はどのように入ってきて、どんな風に広まっていったのでしょうか。

 

仏教は、インド→中国→日本の順番で伝わりました。

まずインドでブッダが仏教を作り、その教えを書いた経典などを

中国の人がインド語から中国語に翻訳して、中国に仏教が伝わりました。

 

西遊記は仏教を伝える話?

中国の有名な昔話に「西遊記」というものがありますよね。

三蔵法師が孫悟空・沙悟浄・猪八戒という仲間を連れて経典をもらいに天竺へ行く話です。

 

昔はよくドラマを放送していたので、なんとなく

「お坊さんぽい人とサルの妖怪とカッパの妖怪とブタの妖怪がテンジクへ旅する話」と

ぼんやり記憶している人は多いと思います。

 

実はこの人達が目指している天竺というのはインドの事で、

旅の主体である三蔵法師は中国人の僧侶で、

インド(天竺)へ仏教の経典をもらう旅をしている

(正確にはインドへ行き、経典をもらって中国へ帰る)話なのです。

 

当時はインドが仏教の最先端をいっていましたので、

長い時間をかけてわざわざ経典をもらいに行っていたんですね。

 

妖怪がたくさん出てくる西遊記は勿論フィクションですが、

西遊記にでてきた玄奘三蔵と呼ばれる三蔵法師は実際に存在し、

インドまで長い旅をしたのち各地で経典をもらって中国へ帰ったのは事実です。

 

さて、中国へ伝わった仏教は、今度は日本へ伝えられます。

日本に伝わったのは538年頃です。

 

中国から伝わった仏教は日本で細分化し、現在は色んな宗派の仏教があります。

関連記事:パンドラの箱とは?意味や中身・使い方について詳しく解説!

 

日本人の7割は無宗教?

インドでは廃れてしまった仏教ですが、日本では現在もメジャーな宗教の一つですよね。

では実際、日本人はどのくらいの人が仏教を信仰しているのでしょうか。

 

実はここも面白い事実があります。

2005年に読売新聞が「あなたは宗教を信仰しているかどうか」の

アンケート調査を行ったのですが、その調査の結果、

75%の日本人が「何も信仰していない」と回答したそうです。

 

つまりこの結果だけ見ると「日本でも仏教は廃れていた」、という事になります。

ですが、実際はそんな事ないですよね。

 

今でも日本には至る所にお寺がありますし、お寺を観光して回る人も大勢います。

また、お葬式の時はほとんどの人が

お坊さんにお経を読んでもらう仏教式を採用しています。

 

さらに最初にあげた「南無三」という言葉も仏教用語の略称なので、

それを普通に受け入れているというのも無宗教ならおかしな話です。

 

なぜ仏教がこんなにも近くにありながら

「仏教を信仰していない」と答えている人が多いのかと言えば、

日本人と宗教は生活と密接にかかわり過ぎて、「宗教を信仰している」

という自覚がないのだと思われます。

 

無宗教と言いつつしっかり仏教を伝え続けていると考えると、

少し面白いですね。



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まとめ

南無三は元々はちゃんとした仏教用語で「仏様、助けてください!」という意味があり、

ピンチの時に使うのはもってこいの言葉です。

 

「困った時の神頼み」と言いますが、

南無三は正にそれを言葉で表したもっともなワードです。

 

ですから皆さんもピンチになった時は「南無三!」と言ってみましょう。

もしかしたら仏様が助けてくれるかもしれませんよ。