雪を融かす「融雪剤」ってありますよね。

 

でも、融雪剤という名前は聞いた事があっても、

具体的にどうやって使うのか、どんな風に効果があるのかはあまり知られていません。

 

そこでここでは、融雪剤の効果時間は効果的な使い方、

必要な融雪剤の量や撒くタイミングなどを説明したいと思います。

 

融雪剤を使ってみようと思っている方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。



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融雪剤って何?

融雪剤の効果時間は効果的な使い方、必要な融雪剤の量や撒くタイミングなどを

説明する前に、まずは「融雪剤とは何なのか」について見ていきましょう。

 

融雪剤とは名前の通り「雪を融かす」とありますが、

融雪剤には具体的に2つの役割があります。

 

それは

雪が降る前に撒いて積雪や凍結を防止する。

雪が積もった後に撒いて雪を融かす。

 

です。

 

どちらの役割も「雪を融かす」という事には変わりないですが、

特徴としては融雪剤は雪が降る前でも降った後でも使えるという事ですね。

 

では、融雪剤は具体的には何がどうやって雪を融かしているんでしょうか?

 

融雪剤に使われているものでメジャーなものは、以下の3種類の薬剤です。

 

塩化ナトリウム

塩化カルシウム

塩化マグネシウム

 

では、次からはこれらの薬剤がどうやって雪を融かしているのか、

順番に詳しく見ていきましょう。



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「塩化ナトリウム」の融雪剤

まずは「塩化ナトリウム」の融雪剤からです。

 

塩化ナトリウムは、簡単に言えば「塩」です。

でも、塩がどうやって雪を融かすんでしょうか。

 

雪は水からできていますが、水は何度で凍る(雪になる)か知っていますか?

それは0℃以下です。

 

基本的には「0℃」からが水が凍るラインとされていますので、

0℃を水が氷になり始める「凝固点」と呼んでいます。

 

ですが、その水に塩が混ざった状態、つまり「塩水」だと凝固点は-20℃ほどになります。

つまり、雪に塩を混ぜてしまうと、

雪は-20℃以下でないと雪の形を保てず、液体になります。

 

また、雪が降る前に地面に塩を撒いておけば、降った雪が自然と塩を混ざるので、

雪として降り積もらずそのまま融けていきます。

 

融ける時間ですが、塩化ナトリウムだと

降り積もった雪を融かすのに1時間ほどかかります。

 

ただ、塩化ナトリウムが使われている融雪剤を使う場合は、「塩害」の被害があるので

土の地面に撒く時は勿論注意が必要ですし、

融けて塩水となった雪が他人の敷地へ流れ込まないようにする対策も必要です。

 

また、融雪剤の塩化ナトリウムは塩とは言え、食用ではありません。

“塩だから平気”と口に含むのは絶対にやめてくださいね。



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「塩化カルシウム」の融雪剤

では次に、「塩化カルシウム」の融雪剤を見ていきましょう。

カルシウムと言えば牛乳などを思い出しますが、なぜこれが雪を融かすのでしょうか。

 

塩化カルシウムとは、石灰石などのカルシウムに塩酸などを混ぜてできる化合物ですが、

雪を融かす仕組みは塩化ナトリウムと同じです。

 

しかも塩化カルシウムは塩化ナトリウムよりかなり強力で、

凝固点を-50℃まで引き下げる事ができます。

 

日本の最低気温は1902年に北海道の上川測候所で観測された-41.0℃で、

この記録はまだ破られていません。

 

ですから、-50℃以下でしか凍らなくさせる塩化カルシウムの融雪剤を活用すれば

基本的には日本のどこで使っても確実に雪を融かす事ができます。

 

また塩化カルシウムの融雪剤は非常に融雪の効果が高く、

塩化ナトリウムでは1時間ほどかかっていた雪を数十分程度で融かしてくれます。

 

ただ、効果が高い分素手で触ると皮膚炎を起こす可能性が高い・

吸い込むと危険なのでマスクをする必要があるなど、

塩化カルシウムの融雪剤を撒く時には体の影響に特に注意が必要です。

 

また、カルシウムと言えど「塩化」しているので、塩害の影響も当然あります。

「塩化マグネシウム」の融雪剤

では最後に、「塩化マグネシウム」の融雪剤について見ていきましょう。

塩化マグネシウムとは、水酸化マグネシウムに塩酸を加えた化合物です。

 

マグネシウムというとあまり聞いた事がないかもしれませんが、

皆さん豆腐はよく食べますよね。

豆腐を固まらせるのに使うニガリは、実は塩化マグネシウムの事です。

 

また、塩化ではなく酸化させた酸化マグネシウムは、便秘薬としてよく使われています。

 

塩化マグネシウムは凝固点を0℃から-30℃ほどにまで引き下げる事ができるので、

塩化ナトリウムと塩化カルシウムのちょうど中間くらいの効果があります。

そして即効性があり、塩化カルシウムよりやや早く雪を融かす事ができます。

 

さらに塩化マグネシウムは、さきほど挙げた塩化ナトリウム・塩化カルシウムと比べると、

かなり人体に優しい融雪剤だとされています。

 

また、塩害の被害も塩化ナトリウムや塩化カルシウムと比べると、比較的穏やかです。

(“塩化”しているので、塩害がない訳ではありません)

 

このような事から、

塩化マグネシウムは融雪剤としては一番使いやすいタイプの融雪剤になります。

 

ちなみに融雪剤に使われている塩化マグネシウムも塩化ナトリウム同様

食用ではありませんので、こちらも口に入れるはの絶対にやめましょう。

融雪剤の効果時間や、効果的な使い方は?

では融雪剤が何なのか分かったところで、さっそく本題の

融雪剤の効果時間や効果的な使い方、量や撒くタイミングについて見ていきましょう。

 

まずは融雪剤の効果時間や効果的な使い方からです。

 

融雪剤の効果時間ですが、それぞれの効果時間は以下のようになります。

 

・塩化ナトリウム…1日以上

・塩化カルシウム…半日~1日

・塩化マグネシウム…1日以上

 

融雪剤で間違えやすいのが、

「一度撒いたらずっと雪を融かし続けてくれる」という点です。

 

融雪剤は水と混じる事で液体になりますから、

融けてそのまま流れて行ってしまう事もありますし、どんどん雪が降って

水分量が多くなってしまえば当然効果も落ちます。

 

融雪剤は消耗品なので、基本的にはどの融雪剤も

効果時間は「1日」と見ていた方がいいですね。

 

次に効果的な使い方です。

 

融雪剤には塩化ナトリウム・塩化カルシウム・塩化マグネシウムの3種類がありましたが、

効果が出る時間には差があり、目安は以下のようになっています。

 

・塩化ナトリウム…1時間くらい

・塩化カルシウム…数十分くらい

・塩化マグネシウム…数十分くらい(塩化カルシウムよりやや早い)

 

また、強力度から言えば以下のようになり

塩化カルシウム>塩化マグネシウム>塩化ナトリウム

 

安全度から言えば以下のようになります。

塩化マグネシウム>塩化ナトリウム>塩化カルシウム

 

それぞれに特徴がありますから、その長所を生かす事でより

効果的な使い方をする事ができます。

 

例えば

・大量の雪をすぐ融かしたい!

融雪の効果が出る時間が早く、効果が強い「塩化カルシウム」の融雪剤。

 

・できるだけ安全に融雪したい!安全第一!

安全で塩害の被害も少なくて済む「塩化マグネシウム」の融雪剤。

 

・できるだけ長く融雪効果を持たせたい!

効果時間が一番長い「塩化ナトリウム」の融雪剤。

 

という風になります。

 

また、融雪剤の一番効果的な使い方は、「雪が降る前に撒く」です。

雪が降る前に撒けばそもそも雪が融けるまで待つ必要もありません。

 

どんな使い方をしたいかでどの融雪剤を使うか変わってきますので、

自分の状況に合わせて使用してくださいね。

 

液状で手を汚さず使える塩化カルシウムの融雪剤!

 

効果が高く雪を融かす時間も短いので、

すぐに雪を何とかしたい時に使いやすいのが塩化カルシウムの融雪剤です。

 

ですが、塩化カルシウムは効果が強いのでその分扱いにくいのが欠点でした。

そんな欠点を克服したおが、こちらの「マッハワン」と呼ばれる

液状の塩化カルシウム融雪剤です。

 

普通の融雪剤はドッグフードのような固形でジャラジャラしたものですが、

こちらは液体なっていますので、

フタをあけて醤油のように垂らせばそのまま使う事ができます。

直接手で触れる必要がないというのが大きな強みです。

 

しかもピンポイントで使う事ができますので、例えば階段のみ、手すりのみなど

ある一か所だけを散布する事が可能です。

 

家庭では特に使いやすい融雪剤なので、冬の季節、シンクに1つあると便利ですよ。

融雪剤の量や撒くタイミングは?

では次に、融雪剤の量や撒くタイミングを説明します。

 

まず融雪剤の量についてですが、具体的な量はその商品によって微妙に異なります。

ですが目安としては、広さ1.8m×1.8mに対して、以下の量くらいになります。

 

・雪が降る(積もる)前…コップ2杯くらい(300g)

・雪が積もった後…コップ2杯くらい(300g)

・降った雪が固まってしまった後…コップ3杯くらい(400g)

 

雪が固まった場合は、普通より少し多めの融雪剤が必要です。

ただ、これはあくまでも目安です。

 

融雪剤は塩害など雪を融かす以外に悪い副作用がありますので、

多すぎず少なすぎず、適切な量を守るようにしてください。

 

次に融雪剤を撒くタイミングですが、融雪剤を撒くタイミングは以下の3つがあります。

 

雪が降る(積もる)前

雪が降った後

降った雪が固まった後

 

融雪剤はこのどの場合も使う事ができますが、

一番良いタイミングは「雪が降る(積もる)前」です。

 

雪が少なければ積もる前に全て融かしてくれますし、もし融かしきれなくても

下の部分が融解しているので雪かきが非常に楽になります。

 

一方雪が降った後や降った雪が固まった後は、融雪剤の効果が出るまで時間が出ますし、

融雪剤の量が足りず融け切れない場合、下の雪はがっちり凍ったままなので雪かきが

とてもやり辛くなります。

 

よけいな労力を使わない為にも、

融雪剤を撒くタイミングは、「雪が降る(積もる)前」がおすすめです。

関連記事:雪かきのタイミングはいつ?時間帯は夜でもいい?

塩化ナトリウム・塩化カルシウム・塩化マグネシウム以外の融雪剤はある?

さて、ここまでは、よく使われている

塩化ナトリウム・塩化カルシウム・塩化マグネシウムの融雪剤を紹介しました。

これらの融雪剤は効果が高く、比較的安価で手に入れられる事ができます。

 

ですが実際にはややマイナーですが他の薬剤が使われている融雪剤もあるので、

ここでは少しそれを紹介していきましょう。

 

炭酸カルシウム

カルシウムと炭酸塩の化合物です

「塩化」とついているものより塩害は少ないです。

凝固点を下げる事で雪を融かします。

 

酢酸カルシウム

カルシウムと酢酸の化合物です。

「塩化」とついているものより塩害は少ないです。

凝固点を下げる事で、雪を融かします。

 

酢酸マグネシウム

マグネシウムの酢酸塩です。

「塩化」とついているものより塩害は少ないです。

凝固点を下げる事で、雪を融かします。

 

尿素

金属を腐食させないなど、塩害はかなり低いです。

凝固点を下げる事で、雪を融かします。

 

以上が、

塩化ナトリウム・塩化カルシウム・塩化マグネシウム以外で使われやすい薬剤です

 

塩害がどうしても怖い!という方にはコレ!

 

融雪剤は雪を融かしてくれる便利な道具ですが、

「融雪剤が解けた水が人の家に入ったらどうしよう」

「ガーデニングをしているから、塩はあまり使いたくない」など

「塩害」がどうしても怖いという人もいると思います。

 

そんな人におすすめなのが、こちらの主成分が尿素でできた融雪剤です。

 

凝固点は-12℃と塩化系のものと比べるとかなり低いのですが、

無塩なので塩害の被害がないというのが大きなメリットです。

 

塩化系の融雪剤よりやや効果は薄めですが、塩害がないというのは

かなり重要なポイントです。

 

融雪剤を撒きたいけど、塩害の被害だけは絶対に困るという方は

ぜひこちらの融雪剤を使ってみてください。

関連記事:雪を溶かすのに水はNG?シートや塩・粉は効果的?

融雪剤と凍結防止剤の違いは?

融雪剤と共によく聞くのが「凍結防止剤」です。

この2つはよく一緒に出てくるので、どこがどう違うの?と思う方もいると思います。

 

ですからここでは、融雪剤と凍結剤の違いについて紹介します。

 

融雪剤は上記でも説明した通り

「雪が積もる前に雪を融かして凍結を防止する・積もった雪を融かす」

という役割があります。

 

では凍結防止剤はどうかというと、

凍結防止剤の主な役割はその名の通り「凍結するのを防ぐ」というものです。

融雪剤と違い、「積もった雪を融かす」というのはメインの仕事ではありません。

 

ですから凍結防止剤は、「雪が降る前に散布してそこを凍結させないようにする」

という使われ方がよくされています。

 

凍結防止剤に使われている薬剤も、その多くが「塩化ナトリウム」という、

融雪効果は低いものの、効果が持続しやすいものを使用しています。

 

融雪剤も凍結防止剤も雪を融かすという点では同じですが、

使う目的が違うという事ですね。



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関連記事:日陰の雪の溶かし方!土をまくのは?簡単な方法はコレ!

まとめ

融雪剤には色んな種類があり、それぞれ効果時間や必要な量が異なります。

 

融雪剤を効果的に使うには、自分が融雪剤をどんな風に使いたいのか、

どれくらいの雪を融かしたいかなどをしっかり分析する事が大切です。

 

また、融雪剤を使うタイミングでも、効果が断然違います。

うまく状況を把握して、自分が使いやすい融雪剤を使用してくださいね。



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