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最近、連絡手段はネットへと移り変わってきていますが、
直筆で残暑見舞いを頂いたら、
ぬくもりが感じられて嬉しいですよね。
でも、残暑見舞いを頂いたのに
帰省中ですぐ返事が出せなかったり、
しまっておいてすっかり忘れていた!
なんて事もありますよね。
私も、葉書を常時用意しているわけではないので、
まずは必要なものを用意するところから始まるという事も
しばしばあります。
そんなこんなで、9月になってしまった!という場合、
残暑見舞いとして出してもいいのかな?
遅くなってしまったけれど、
どんな風に書けば失礼に当たらないのかな?と
不安に思われることがあると思います。
でも、色々思い悩み、返事を出しそこねてしまう…というのが
結局一番相手に失礼になってしまうんです。
そこで、残暑見舞いの返事が遅れてしまった場合に
どうしたらいいのか、解説します。
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残暑見舞いの返事が遅れた!9月に出す時どうしたらいい?
まずは、残暑見舞いの基本的な時期やマナーについて確認してみましょう。
その上で、お返事を出すタイミングが遅くなってしまった時、
どうしたらいいのかを見ていきます。
残暑見舞いの時期はいつからいつまで?
残暑見舞いとは、立秋を過ぎ、
暦の上で秋を迎えていても終わらない暑さの中、
普段なかなか会えない方やお世話になった方の健康を気遣い、
元気に過ごしてほしいとの願いを届ける夏の挨拶状です。
江戸時代からある習慣だと言われています。
一般的に、暦の上で立秋を迎える8月7日頃以降を「残暑」と呼びますが、
暑さが残る時期という意味なので、はっきりとした終わりの日は無いんです。
一般的には、だいたい8月いっぱいと考えると良いでしょう。
そのため、残暑見舞いの期間は、
立秋から8月末までとなります。
この間に相手方に届くことが望ましいですね。
残暑見舞いの返事のマナーは?
残暑見舞いや暑中見舞いを頂いたら、
どのくらいの間にお返事を出したらいいのでしょうか?
実は、届いてから3日以内に返事を出すのが
マナーと言われています。
でも、3日以内に急いで準備するのは、難しい場合もありますよね。
その場合でも、残暑見舞いの期間であれば、
残暑見舞いとして出すことが出来ます。
なるべく早めにお返事を送るようにしましょう。
また、かもめ〜るで出す場合には、くじの抽選番号が付いていますので、
抽選日前の8月中に届くようにするなどの配慮も必要です。
残暑見舞いの返事が9月になってしまった場合は?
それでは、残暑見舞いのお返事が9月になってしまったら、
出すことが出来ないのでしょうか?
大丈夫です!
残暑見舞いとしてではなく、通常のご挨拶の手紙として
「残暑お見舞い申し上げます」の部分に「時候の挨拶」を入れ、
お返事を書きます。
はがきも、残暑見舞い用ではなく、
通常のものや、絵葉書などを使います。
こちらの商品は、秋の季節感があり、見た目から楽しめます。
相手のことを思いながら、はがきを選ぶと、
気持ちがこもっていて喜ばれるでしょう。
また、お返事を書く際は、
書き方にある程度、決まった流れがありますので、
ポイントを押さえて書きましょう。
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残暑見舞いの返事を9月に出す時の書き方
それでは、残暑見舞いのお返事が遅れて9月になってしまった場合、
そのように書けば良いのか見ていきます。
おおまかな全体の流れ
以下が、お返事を書く際のおおまかな流れです。
・頭語
・時候の挨拶
・相手の様子や安否を気遣う言葉
・はがきが届いた事を伝え、遅れたことのお詫び
・近況報告
・相手の体調を気遣う言葉
・結語
・日付
日頃、なかなか使わない言葉もありますので、ひとつずつ説明していきます。
頭語と結語とは?
頭語と結語とは、お手紙の始めと終わりに書く、
セットになっている言葉です。
手紙を出す相手の方と自分の関係性により、
使う言葉が異なります。
一般的には、拝啓(はいけい)と敬具(けいぐ)を使います。
知り合いや知人には、こちらで良いと思います。
丁寧にする場合は、謹啓(きんけい)と謹言(きんげん)を使います。
上司や取引先などの場合は、こちらを使いましょう。
親しい相手には、前略(ぜんりゃく)と草々(そうそう)、
女性の場合は、前略とかしこを使います。
友人などは、こちらでも良いでしょう。
時候の挨拶は?
残暑見舞いでしたら、まず「残暑お見舞いお申し上げます」と書きますが、
9月であれば、9月にふさわしい時候の挨拶を書きます。
・〇〇の候、〇〇のみぎり、〇〇の折
(〇〇には、初秋・早秋・涼秋・爽秋・秋色などの言葉が入ります。)
・新秋快適の候
・二百十日も事なく過ぎ
・秋色次第に濃く
・爽やかな季節を迎え
・残暑去り難く
などが、一般的に使われます。
また、親しい間柄の場合には、
・朝夕日毎に涼しくなり
・(実り・スポーツ・読書)の秋を迎え
・日毎に秋の深まりを感じる今日この頃ですが
・秋風が心地よい時期になり
・秋の気配も次第に濃く感じられるようになり
・残暑もようやく和らぎ
・朝夕には秋風を感じられるようになり
というような、柔らかい印象を与える文章も使うことが出来ます。
出す時の季節感を表現できるような言葉を選びましょう。
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相手の様子や安否を気遣う言葉を添えましょう
時候の挨拶に続けるのは、相手の様子や体調などを気遣う言葉です。
・いかがお過ごしですか
・お変わりなくお過ごしでしょうか
・皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか
などが、一般的です。
また、
・ご壮健にてお過ごしのことと存じます
・益々(ご健勝・ご清栄)のこととお慶び申し上げます。
などは、目上の方や、ビジネス関係など、かしこまった場合に適しています。
また、お返事として出すので、
・お変わりないようで何よりです
と、相手の残暑見舞いを読み、
元気な様子が伝わりましたというニュアンスでも良いでしょう。
はがきが届いた事を伝える文章とお詫びの言葉
ここで、残暑見舞いを受け取ったことと、お礼を伝えます。
そして、お返事が遅れてしまったことに対して、お詫びの言葉を添えましょう。
・この度はお忙しい中、丁寧なお見舞い状をありがとうございました。
お返事が遅くなってしまい申し訳ございません。
・丁寧なお見舞い状を頂き、恐れ入ります。
ご挨拶が遅れてしまい申し訳ございません。
遅れてしまった理由などについては、
特別書きたい理由があったとしても、ここでは触れないほうがスマートです。
簡単な近況報告をしましょう
ここで、自分の近況について簡単に触れます。
近況報告があると、もらった方も様子がわかり、嬉しく感じると思います。
・おかげさまで家族一同元気に過ごしております。
・暑さに負けず、元気に過ごしております。
親しい間柄ならば、具体的にこんなところへ旅行したとか、
あった出来事に触れても良いでしょう。
・〇〇へ旅行に行ってまいりました。
〇〇が大変素晴らしく、よい思い出となりました。
・最近、〇〇をするのが日課となっています。
などです。
ただ、便箋にしたためるように長く書くのはあまり良くありません。
短い文章で、わかりやすくまとめましょう。
相手の体調を気遣う言葉
それでは、締めの文章に入ります。
相手の健康を気遣う言葉を入れますが、
9月は季節の変わり目ですので、それを意識して言葉を選びましょう。
・日毎涼しさが増してまいりますので
・まだしばらく厳しい暑さが続きます
・季節の変わり目です
・時節柄
などの中から、その時の季節の状況に適したを選び、
・どうかご自愛下さいませ。
・体調にはくれぐれもお気をつけ下さい
・ご健勝をお祈り申し上げます
と、相手の体調を気遣う言葉を続けるようにします。
気候に合わせ、相手の体調を気遣う気持ちを伝えることが大切です。
そして、結語を書き入れます。
日付
最後に、日付を書き入れます。
・元号〇〇年◯月◯日
・元号〇〇年 初秋
・元号〇〇年 白露
この「初秋」や「白露」は、二十四節気や季語です。
9月に相手にはがきが届くように出す場合は、
初旬の白露(7日ころ)までなら、初秋や白露を使います。
白露以降なら、「仲秋」にしましょう。
詳しい日付を書く場合は、必要ありません。
以上が、残暑見舞いのお返事の書き方になります。
一つ一つのポイントがわかれば、難しくありません。
相手のことを想って、言葉を選ぶことが大切です。
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残暑見舞いの返事を9月に出す時の例文
それでは、先程の書き方をふまえて、
出す相手の方との関係性に合わせた例文をご紹介します。
一般的な例文
一番典型的なものです。
相手を選ばずに使用することが出来ます。
拝啓
新秋快適の候、皆様にはお健やかにお暮らしのことと存じます。
この度はお忙しい中、お見舞い状を頂きまして、ありがとうございました。
お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
おかげさまで家族一同変わりなく過ごしております。
九月とはいえ、暑さの厳しい毎日でございます。
体調にはくれぐれもお気をつけ下さい。
敬具
元号〇〇年九月◯日
ビジネスの場合の例文
ビジネス関係の方へ出す場合は、選ぶ言葉もかしこまったものになります。
旦那様のお仕事関係の方へ出す場合、奥様が代筆する場合もあると思います。
書く前に、相手の方との関係性を確認し、
適した言葉遣いになるように気をつけましょう。
謹啓
新涼の候、〇〇様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素よりご厚情を賜り御礼申し上げます。
この度は、丁寧なお見舞い状を頂きまして恐れ入ります。
また、ご挨拶が遅れてしまい大変失礼を致しました。
私どもは、お陰様で変わりなく過ごしております。
時節柄、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
謹言
元号〇〇年 初秋
先生・恩師など目上の方へ出す場合の例文
先生や恩師などの場合は、近況を詳しく入れても良いでしょう。
頑張っていることや、現在取り組んでいる事などをお伝えし、
成長した姿が伝われば、喜んで頂けるでしょう。
謹啓
実りの秋を迎え、〇〇先生におかれましては、お元気でお過ごしのことと存じます。
この度は、丁寧なお見舞い状を頂きありがとうございました。
お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
私は、今〇〇の仕事を邁進中です。
色々とつまずくこともありますが、周りの人にも恵まれ、
日々やりがいを感じています。
先生にまたお会い出来る日を楽しみにしております。
季節の変わり目ですので、どうぞお身体ご自愛下さい。
謹言
元号〇〇年 初秋
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友達へ出す場合の例文
友達や親しい間柄の方の場合は、
かしこまった時候の挨拶などを無しにして、
お礼とお詫びから始めても問題ありません。
その分、近況報告の部分を多めに書くようにし、
相手に楽しく読んでもらえるようなお返事になるようにしましょう。
前略
心暖まるお見舞い状を頂き、ありがとうございました。
お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
お陰様で、家族一同元気に過ごしております。
先日、〇〇へ家族で旅行に行ってきました。
〇〇が美しく、夏のよい思い出になりました。
次回は是非ご一緒できると嬉しいです。
暑さもようやく峠を越しましたが、くれぐれも体調に気をつけてお過ごしください。
草々
いかがでしたか?
お手紙を送る相手との関係性により、
言葉選びも全然違ってくるのです。
どれが正解ということはありません。
参考にしながら、自分のしっくりくるお返事になるように
工夫してみてくださいね。
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まとめ
残暑見舞いのお返事が遅れてしまい9月に出す際の
注意点や書き方について見てきました。
色々と細かなルールはありますが、
一番は残暑見舞いを頂いた感謝の気持ちや、
相手を気遣う心を伝えることが大切です。
一文字一文字、心をこめて丁寧に書けば、
その思いはきっと伝わるでしょう。
基本を押さえたら、まずはあまり堅苦しく考えずに
自分なりに書いてみましょう。
心配なようでしたら、家族の方などに読んでもらい、
アドバイスをもらっても良いかもしれません。
特に、こういったお手紙のやりとりに慣れている年齢の方は、
幅広いアドバイスを聞けると思います。
少しでもお役に立てれば嬉しいです。
是非チャレンジしてみてくださいね!